17歳少女、中絶手術後の対応不備で死亡：医師を書類送検

横浜市戸塚区の産婦人科医院で2015年、人工妊娠中絶手術を受けた当時17歳の女性が、術後の適切な処置を受けられずに死亡した事件で、神奈川県警は男性医師（69）を書類送検しました。業務上過失致死の疑いです。

医師は手術前処置で女性が破水したにもかかわらず、入院などの適切な対応を取らずに帰宅させました。女性はその後、感染症による多臓器不全で亡くなりました。この悲劇的な事件は、中絶手術に伴うリスクと術後ケアの重要性を改めて浮き彫りにしています。

事件の概要：17歳少女の命を奪った医療ミス

2015年11月27日、横浜市戸塚区の産婦人科医院で、17歳の女性が人工妊娠中絶手術を受けました。手術前処置の段階で破水が発生しましたが、医師は入院などの措置を取らず、女性を帰宅させました。2日後の11月29日、女性は感染症による多臓器不全で死亡しました。

神奈川県警本部

警察の捜査により、医師の対応に過失があった疑いが強まり、業務上過失致死の疑いで書類送検されました。

産婦人科医の山田先生（仮名）は、「中絶手術は、適切な処置を行えば安全な手術です。しかし、合併症のリスクも存在するため、術後の経過観察は非常に重要です。破水は感染症のリスクを高めるため、入院による経過観察や抗生物質の投与などの適切な対応が必要不可欠です。」と指摘しています。

今回の事件では、医師が破水という重大な兆候を見逃し、適切な対応を取らなかったことが、女性の死亡につながった可能性が高いと考えられています。

中絶手術は、身体的にも精神的にも負担のかかるものです。手術を受ける際には、信頼できる医療機関を選び、医師と十分に相談することが重要です。また、術後のケアについても、医師の指示に従い、異変を感じた場合はすぐに連絡することが大切です。

今回の事件は、中絶手術に伴うリスクと適切な術後ケアの重要性を改めて示すものです。若い女性の尊い命が失われたことは非常に残念であり、二度とこのような悲劇が繰り返されないことを願います。