週末のゴルフを楽しみに、毎日の仕事を頑張っている人は多いものです。
休日に早起きをして、自然の中で体を動かすゴルフは、健康によい習慣であること間違いなし。
しかし、「ゴルフをするようになって痩せた」という声をあまり聞かないのはなぜなのでしょうか?
のべ30万人以上を診察した内科医の奥田昌子医師は、新著『これをやめれば痩せられる』で、科学的根拠をもとに日本人がもっとも効率よくやせる方法を紹介。
以下ではその奥田医師が、「痩せるのに最適な有酸素運動のコツ」について解説します。
■有酸素運動は20分やらないと無意味?
最近ね、ゴルフ始めたの。学生のころ、ゴルフ部に入ってる子がいたんだけど、なんか、おじさんっぽいなって思ってたのね。でもさ、この前、みんなで行ったら、おもしろくてさ。なんか運動始めたかったから、ちょうどよかったなって。日曜日はいつも行ってるよ。
私はゴルフをしたことがありませんが、青い空と緑の芝生、明るい日差しのなかで全身を使って運動するのは気持ちがいいでしょうね。
ホールからホールに移動して、ボールを回収するのは有酸素運動、フルスイングするのは無酸素運動となれば、ダイエットにもよさそうです。
終了後に焼肉やお寿司を囲んで、ビールをたらふく飲んだりしなければ、の話ですが。
さて、ダイエットの基礎となる有酸素運動は、どのくらい実施すればよいのでしょうか。
有酸素運動は、酸素を十分に取り入れながら、じっくり行う運動のことで、早歩きする、走る、自転車に乗る、泳ぐ、などが代表です。
以前は、「有酸素運動は20分続けないと脂肪が燃えない」といわれていました。
運動を開始して最初の20分間はエネルギー源としてグリコーゲンが使われて、20分後に、ようやく脂肪が燃え始めると考えられていたからです。
しかし、現在では、ここまではグリコーゲン、ここからは脂肪、とはっきり線が引けるわけではないことが明らかになっています。
運動してエネルギーが大量に必要になると、まず、筋肉と肝臓のグリコーゲンが急速に分解されて、血液中にブドウ糖が出てきます。これは確かです。