藤井聡太棋王、雁木模様で棋王戦第2局に挑む!28連勝時の再現なるか?金沢対局で熱戦展開中

藤井聡太棋王(八冠)と増田康宏八段の対局、第50期棋王戦第2局が2月22日、金沢市の北國新聞会館で火蓋を切りました。注目の一戦は、増田八段の先手で開始。藤井棋王は得意の角換わりを避け、雁木模様へと誘導する意外な展開を見せ、早くも将棋ファンを沸かせています。

藤井棋王、角換わりを拒否!その意図とは?

10手目、藤井棋王は角道を閉ざし、角換わりを自ら拒否。雁木模様へと駒を進めました。これは昨年12月の竜王防衛後、藤井棋王自身が「少しずつ変化を求めて指している」と語っていた言葉と符合する棋風です。

30年前の28連勝を彷彿とさせる対局展開

驚くべきことに、この10手目の局面は、2017年に藤井棋王がデビューから無敗のまま、神谷広志八段の持つ28連勝の記録を30年ぶりに塗り替えた時の棋譜と酷似しています。当時も対戦相手は増田八段。先手後手は違えど、同じ棋士との対局で同じ進行となる偶然に、運命的なものを感じずにはいられません。

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金沢対局にかける藤井棋王の熱い想い

前夜祭で藤井棋王は、「第1局を指して増田八段の強さ、自分自身の課題が見えた。集中してよりよい内容にしたい」と語っていました。今回の雁木模様への誘導は、その言葉通り、第1局での反省を活かし、新たな戦略を試みる藤井棋王の強い意志の表れと言えるでしょう。

午前のおやつにも注目

対局中の息抜き、午前のおやつにも注目が集まりました。藤井棋王はフルーツ盛り合わせとイタリアンモンブラン、アイスティーを選択。一方、増田八段はフルーツ盛り合わせとレアチーズケーキ、ココアを選びました。対照的なおやつからも、両者の個性が垣間見えます。

勝敗の行方は?今後の展開に目が離せない!

今回の棋王戦第2局は、藤井棋王の新たな一面が見られるスリリングな展開となっています。果たして勝利の女神はどちらに微笑むのか?今後の展開から目が離せません。

将棋評論家の佐藤天馬氏(仮名)は、「藤井棋王の雁木模様への誘導は、非常に興味深い戦略です。増田八段の研究を上回る、緻密な作戦が練られている可能性が高いでしょう。今後の展開が楽しみです。」と語っています。