クロミちゃん、あの小悪魔的な魅力でファンを虜にする、サンリオの人気キャラクター。ハローキティやマイメロディといった大御所に迫る人気を誇り、今やサンリオの稼ぎ頭の一人と言っても過言ではありません。黒いずきんにピンクのどくろ、そしてイケメン好きという個性的な設定で、20周年を迎えた今年もますます注目を集めています。しかし、そんなクロミちゃんの誕生には、知られざる真実が隠されていたのです。
クロミちゃん誕生の舞台裏:アニメ制作会社とサンリオの知財争い
クロミちゃんの生みの親は一体誰なのか?実は今、この点を巡ってサンリオとアニメ制作会社スタジオコメットの間で、著作権を巡る争いが繰り広げられています。スタジオコメットは、「おねがいマイメロディ」をはじめ数々の人気アニメを制作してきた実績を持つ会社です。同社は、クロミちゃんは自社所属のアニメーターがデザインしたキャラクターであり、本来の著作権は自社にあると主張しています。
alt サンリオショップで販売されているクロミちゃんのグッズ。様々な商品が展開され、若い女性を中心に人気を集めている。
クロミちゃん誕生の経緯:「おねがいマイメロディ」から生まれたライバルキャラ
スタジオコメットの社長、茂垣弘道氏によると、クロミちゃんは2005年に放送開始されたアニメ「おねがいマイメロディ」の制作過程で誕生しました。当時、ウィーヴという会社がマイメロディを主人公としたアニメの企画を立ち上げ、サンリオの承諾を得てスタジオコメットにアニメ制作を依頼。サンリオからはマイメロディのデザインのみが提供され、その他のキャラクターはアニメ制作スタッフが考案することになったといいます。
alt 2005年に放送されたテレビアニメ「おねがいマイメロディ」のポスター。マイメロディの隣には、ライバルキャラとして誕生したクロミちゃんの姿が。
ライバルキャラや敵役など、様々なサブキャラクターのデザインが検討される中、生まれたのがクロミちゃんでした。小悪魔的な魅力と独特の存在感で、たちまち人気キャラクターへと成長。しかし、その誕生には、現在の著作権問題の種が潜んでいたのです。
クロミちゃんの今後:人気キャラクターの行方は?
20周年という記念すべき年に、著作権問題という大きな壁に直面したクロミちゃん。今後の展開がどうなるのか、多くのファンが固唾を飲んで見守っています。サンリオとスタジオコメット、両社の主張は平行線をたどり、解決の糸口は見えていません。人気キャラクターの知財を巡る争いは、キャラクタービジネスの難しさ、そして著作権の重要性を改めて私たちに問いかけていると言えるでしょう。
クロミちゃん誕生秘話:まとめ
クロミちゃんの誕生秘話、いかがでしたでしょうか?可愛らしい見た目とは裏腹に、複雑な背景を持つクロミちゃん。今後の動向に注目が集まります。この記事を読んで、クロミちゃんへの愛着がさらに深まった方もいるのではないでしょうか。