近頃、飲食店を探す際にGoogle、食べログ、ぐるなびといったグルメサイトを利用する人が多い一方で、Z世代(10代後半~20代前半)は異なる方法でお店選びをしているようです。今回は、Z世代のトレンドとなっているインスタグラムを使った飲食店探しの実態に迫ります。
Z世代の4割がインスタで飲食店探し!その理由は?
株式会社Utakataが16歳~29歳を対象に行った調査によると、飲食店の探し方として最も多かったのはInstagram(40%)、次いでGoogleマップ(24%)、食べログ(23%)という結果でした。TikTokやその他の方法を選ぶ人は少数派にとどまっています。
Z世代の飲食店探し
では、なぜZ世代はインスタグラムを好んで利用するのでしょうか?10代の女性からは「インスタの写真の方がオシャレに見える」「みんながいいねを押していると行きたくなる」といった声が聞かれました。写真映えする料理やお店の雰囲気が視覚的に伝わるインスタグラムは、Z世代の心を掴んでいるようです。
インスタグラムの便利な検索機能を活用!
インスタグラムで飲食店を探す際、Z世代はどのように検索しているのでしょうか?代表的な方法は、ハッシュタグを使ったキーワード検索です。例えば、「#渋谷ランチ」や「#カフェかわいい」といったハッシュタグで検索することで、関連する投稿が一覧表示されます。
また、インスタグラムのマップ機能も活用されています。検索画面右上の地図マークをタップすると、現在地周辺のお店情報が写真付きで表示されます。地図上で気になるお店の写真をタップすれば、詳細情報を確認することができます。この機能を使えば、エリアを絞って効率的に飲食店を探すことが可能です。
グルメサイトとインスタグラムの違いとは?
雑誌『月刊食堂』の通山茂之編集長は、Z世代のグルメサイト離れの理由について「情報にたどり着くまでの工程数が多い」点を指摘しています。グルメサイトでは、エリア、人数、予算など複数の条件を指定する必要があります。一方、インスタグラムでは、タイムライン上に流れてくる情報やハッシュタグ検索で簡単に情報収集できます。手軽に情報にアクセスできる点が、インスタグラムの魅力と言えるでしょう。
インスタグラム活用で飲食店に思わぬメリットも!
インスタグラムは、顧客にとって便利なだけでなく、飲食店側にもメリットがあります。例えば、東京・錦糸町の『フーフー飯店』では、あることをきっかけに若者客が急増しました。それは、来店客が料理の写真を撮影し、インスタグラムに投稿するようになったことです。「棚から動画」ならぬ「棚から写真」効果で、お店の認知度が向上し、売り上げが2倍になったといいます。
まとめ:インスタグラムはZ世代の飲食店探しの新定番!
写真映えする料理やお店の雰囲気を視覚的に伝えられるインスタグラムは、Z世代の飲食店探しの新定番となっています。キーワード検索やマップ機能を活用することで、簡単にお店を探すことができます。また、口コミやいいねの数も参考にすることで、人気店や話題のメニューを見つけることも可能です。皆さんも、インスタグラムで素敵なお店を探してみてはいかがでしょうか?