紙おしぼりを緊急増産 東京・国立のFSX 新型肺炎


 新型肺炎の感染拡大が長期化し、感染源とされる中国での物資不足が深刻さを増す中、おしぼりの製造、レンタルを手掛けるFSX(東京都国立市)には、中国に進出している日本企業から、使い捨て紙おしぼりの注文が殺到している。同社は使い捨ての紙おしぼりの生産量を21%増やして、月産7万本とした。

 同社によると、電子機器製造の中央実業(同中央区)から使い捨ての紙おしぼり「VB(ブイビー)おしぼり」約1万2千本の注文が入り、先週末までに発送したという。感染源となる中国の武漢市ではマスクや消毒用アルコールなどが入手困難の状況が続いている。中央実業は電子部品の調達先となる中国の協力工場に向けて、この使い捨ておしぼりを救援物資として発送した。

 FSXは横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」にも、救援物資として、この使い捨ておしぼり200本を無償で提供。下船した乗務員などに手渡されたという。

 VBおしぼりは独自の技術により抗ウイルス・抗菌の水溶液を染み込ませたのが特徴で、平成21年の豚インフルエンザ流行の際、航空会社から「ウイルス対策を施した使い捨ておしぼりが作れないか」との要請を受けて開発された。



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