地球は驚くほど美しく、絶妙なバランスの上に成り立っています。火星や金星とは異なり、生命あふれるこの星は46億年もの歴史を持ち、さらに50億年も存続すると予測されています。まさに太陽系100億年の寿命の半分！ しかし、永遠に続くと思われていた地球にも、大きな危機が迫っているのです。なんと、10億年後には水がなくなってしまうかもしれないというのです。一体何が起こるのでしょうか？
地球の水が消滅する？！太陽の巨大化と温暖化
地球の水の運命を握っているのは、なんと太陽です。太陽は徐々に巨大化しており、1億年単位で熱量が増大しています。最終的には周りの惑星をすべて飲み込むと予測されており、その過程で地球は深刻な温暖化に見舞われます。これは、近年の二酸化炭素による地球温暖化とは比べ物にならない、桁違いの規模の温暖化です。この太陽の熱によって、地球上の水がすべて蒸発してしまうと考えられています。
alt地球温暖化のイメージ Photo: Adobe Stock
水のない地球。10億年後の世界
水は生命の源であり、地球のシステムを維持する上で不可欠な存在です。水がなくなると、プレートテクトニクスやマントル対流など、地球内部の活動にも大きな影響が出ると考えられています。水は潤滑油のような役割を果たしており、水が無くなれば物質循環の構造が大きく変化し、地球環境は一変してしまうでしょう。東京大学教授の西成活裕氏も、「迫りくる巨大地震から身を守るには？ これは万人の必読の書、まさに知識は力なり」と、地学の知識の重要性を説いています。
地球の未来と地学の役割
地球科学は、地球の過去、現在、そして未来を理解するための重要な学問です。10億年後の水の消滅という未来予測も、地学の研究によって明らかになりました。 京都大学名誉教授の鎌田浩毅氏は、『大人のための地学の教室』で、地学のエッセンスと生き延びるための知識を分かりやすく解説しています。
alt京都大学名誉教授 鎌田浩毅氏
地球の未来を知ることで、私たちは今何をすべきかを考えることができます。地学を学ぶことは、地球を守り、未来を創造することに繋がるのです。
地球の未来への備え
10億年後の水の消滅は遠い未来の話ですが、私たちは今から備えを始める必要があります。例えば、宇宙探査技術を発展させ、地球と同じような環境を持つ惑星を探すことなどが考えられます。地学の知識は、こうした未来への備えにも役立つでしょう。
地学を学んで、地球の未来を守ろう
地球の未来には、まだ多くの謎が隠されています。私たちは地学を通して地球のメカニズムを理解し、未来への課題に立ち向かう必要があります。鎌田浩毅氏の著書は、地学の面白さと重要性を改めて認識させてくれるでしょう。 地球の未来を守るためにも、地学の知識を深め、私たち一人ひとりができることを考えてみませんか？
