人生何が起こるかわからない。108歳現役理容師、箱石シツイさんは、2021年の東京オリンピックで聖火ランナーを務めた経験を通して、まさにそれを実感した一人です。この記事では、シツイさんが聖火ランナーに選ばれるまでの驚きと喜び、そしてその経験がどのように人生に影響を与えたのか、ご本人の著書『108歳の現役理容師おばあちゃん ごきげん暮らしの知恵袋』(宝島社)を参考に紐解いていきます。
東京オリンピック、そして聖火リレーとの出会い
2021年の東京オリンピック。世界中が注目する一大イベントが日本で開催されるというニュースは、シツイさんにとってもどこか人ごとのような出来事でした。開催地である東京とは遠く離れた栃木県に住むシツイさんにとって、オリンピックは遠い世界の話だったのです。
しかし、聖火リレーが栃木県の隣町、那須烏山市を通過するという知らせを耳にしたとき、オリンピックが少し身近に感じられるようになりました。子供の頃から馴染みのある那須烏山市の名前を聞くことで、シツイさんの心にもオリンピックへの関心が芽生え始めたのです。
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思いがけない聖火ランナーへの推薦
2019年8月のある日、思いがけない出来事が起こりました。町の職員がシツイさんの自宅を訪れ、「聖火ランナーに応募してみませんか?」と提案したのです。突然の申し出に驚きを隠せないシツイさん。聖火ランナーという大役を想像もしていなかった彼女は、戸惑いながらも話を聞きました。
職員からの説明で、聖火リレーのランナーが公募されていること、そして選ばれる可能性があることを理解したシツイさん。それでも、「まさか自分が?」という思いが頭をよぎりました。オリンピックという世界的なイベントに関わることへの緊張と、一世一代の経験となるかもしれない期待感が入り混じった複雑な心境だったといいます。
驚きと喜び、そして決意
108歳という年齢での聖火ランナー。想像もしていなかった出来事に驚きながらも、シツイさんは次第に喜びと決意を固めていきました。人生何が起こるかわからない。この経験を通して、シツイさんは新たな挑戦の喜びと、人生の無限の可能性を感じたのではないでしょうか。
108歳、新たな挑戦への一歩
聖火リレーという大舞台を経験したシツイさん。その経験は彼女の人生に大きな影響を与え、新たな挑戦への活力となったに違いありません。シツイさんのように、何歳になっても新しいことに挑戦する勇気を持つことは、人生をより豊かに彩る秘訣なのかもしれません。
この感動的なストーリーは、私たちに勇気と希望を与えてくれます。年齢に関係なく、挑戦することの大切さを改めて教えてくれる、シツイさんの聖火ランナー体験記。ぜひ、皆さんもこの機会に、新たな挑戦への一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。