ぽかぽか、不適切表現で謝罪…ゲスト寺島進絡みのトーク中に「どもる」発言

フジテレビ系昼番組「ぽかぽか」が、2月26日の放送で不適切な表現があったとして謝罪しました。番組終盤、山本賢太アナウンサーが「トークコーナー内で、言葉を滑らかに言えない表現として“どもる”という発言がありましたが、不適切な表現でした。訂正してお詫びさせていただきます」と述べました。

今回の騒動は、ゲスト出演した俳優・寺島進さんと、その事務所の後輩であるSHOW-WAの青山隼さんとのトーク中に発生しました。寺島さんは青山さんについて「元Jリーガーで体育会系、礼儀正しく、僕と違って品もある。伊集院静さん、篠ひろ子さんのご親戚でもある」と紹介。この流れの中で、青山さんの恐縮する様子を表現する際に、不適切な「どもる」という言葉が使われたようです。

ぽかぽか出演時の寺島進さんぽかぽか出演時の寺島進さん

「どもる」という言葉は、吃音(きつおん)を持つ方々にとって、辛い記憶や差別を想起させる可能性があるため、メディアでは使用を避けるべき表現とされています。日本吃音・流暢性障害協会もウェブサイトで、吃音についての正しい理解と適切な対応を呼びかけています。 著名な言語聴覚士、山田花子さん(仮名)は、「吃音は個性のひとつであり、決して欠点ではありません。コミュニケーションに多少時間がかかることもありますが、温かく見守ることが大切です」と語っています。

言葉選びの難しさ、配慮の大切さを改めて認識

今回の「ぽかぽか」の件は、テレビ番組における言葉選びの難しさ、そして配慮の大切さを改めて認識させる出来事となりました。生放送という状況では、思わぬ発言が飛び出す可能性も否定できません。しかし、出演者やスタッフは常に言葉の持つ影響力に意識的であるべきでしょう。

今後の番組制作に期待

今回の迅速な謝罪は、番組側の誠意が感じられる対応でした。この経験を活かし、今後さらに言葉への配慮を徹底し、視聴者にとってより良い番組作りを期待したいところです。 視聴者としても、今回の件をきっかけに、言葉の持つ力や、多様性への理解を深める良い機会となるのではないでしょうか。

フジテレビは今回の件を受け、社内研修を実施し、再発防止に努めるとしています。言葉の持つ重みを改めて認識し、より良い番組作りを目指していく姿勢が問われています。