法務省は7日、令和元年の司法試験予備試験に計476人が合格したと発表した。昨年より43人増え、平成23年の試験開始以来最多。合格者は法科大学院を修了しなくても、来年から5年間、司法試験を受験できる。
今年の予備試験出願者は1万4494人で、過去最多の1万1780人が受験。合格率は4・04%で、過去2番目の高さだった。合格者のうち出願時に大学生だったのは251人、法科大学院生だったのは116人。
12月末時点で見た合格者の平均年齢は26・03歳で、最年少は19歳、最年長は63歳。男性は391人、女性は85人だった。
予備試験は本来、経済的な事情で法科大学院を修了できない人を対象にした制度だが、法曹への近道として挑戦する傾向が強まっている。対応策として司法試験受験までの期間を短縮できる法曹養成制度関連の改正法が今年6月に成立した。