BRAHMAN TOSHI-LOW、新作『viraha』とチバユウスケへの想い、そして被災地支援への熱い思いを語る

BRAHMANのボーカリスト、TOSHI-LOWさんが2025年の結成30周年を前に、7枚目のアルバム『viraha』をリリースしました。今回は、その新作に込められたメッセージや、故チバユウスケさんへの想い、そして被災地支援への熱い思いについて、TOSHI-LOWさんに深く切り込んでいきます。

ギリシャ神話とチバユウスケ

『viraha』に収録されている「charon」は、ギリシャ神話に登場する、死者の魂を冥界へ運ぶ渡し守カロンを題材にした楽曲です。このタイトル、そして曲調から、2023年に逝去したチバユウスケさんの楽曲「シャロン」を連想する人もいるかもしれません。TOSHI-LOWさん自身も、作曲中にチバさんの存在を感じていたといいます。コード進行、歌詞、全てにおいてチバさんの面影が浮かび上がり、彼への想いを素直に表現した楽曲になったと語っています。生前のチバさんとの思い出、時に衝突することもあったけれど、どこか憎めない愛嬌のある人柄だったと、TOSHI-LOWさんは懐かしそうに振り返ります。

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「笛吹かぬとも踊る」に込められた矜持

アルバム収録曲「笛吹かぬとも踊る」の歌詞には、”かすれた嘆き声 君呼ぶよ 聞こえる”、”行くな行くなは行けよの合図”といった印象的なフレーズが登場します。長年、被災地支援を続けているTOSHI-LOWさんの姿と重なるこれらの言葉は、困難な状況に直面した際に、どのように生きるかという強い矜持を表しています。歌詞は様々な解釈を許容するものであり、聞き手それぞれが自由に受け止め、自分自身の生き方を考えるきっかけとなることを願っているとTOSHI-LOWさんは語ります。

被災地支援と賛否両論

被災地支援などの社会活動には、常に賛否両論がつきまといます。TOSHI-LOWさんは、最近の能登半島の地震を例に挙げ、現地での支援活動を批判する人々がいる現状を指摘します。本当に支援をしたいのであれば、現地に行って行動すればいい、迷惑をかけずに貢献できる方法は必ずあると力説します。そして、行動する人を批判するのではなく、共に力を合わせることが大切だと訴えます。

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TOSHI-LOWの熱い思い

TOSHI-LOWさんの言葉からは、音楽活動だけでなく、社会貢献活動にも真摯に取り組む彼の強い信念が伝わってきます。『viraha』は、単なる音楽アルバムではなく、TOSHI-LOWさんの人生哲学、そして現代社会へのメッセージが込められた作品と言えるでしょう。