日本保守党の北村晴男参院議員によるSNSでの発言が物議を醸している。参院選の大敗後も続投に意欲を示し続けている石破茂首相を、”醜く奇妙な生き物”と表しているためだ。ネット上では「それ、政治家が使う言葉か?」「批判じゃなくて、誹謗(ひぼう)中傷」「それ国会で本人の前で言ってね」などと非難する声が上がっている。
北村氏は日本テレビ系「行列のできる相談所」への出演していたことで有権者への知名度が高く、参院選の比例代表で97万5千票と、当選者のうちで個人名票を最も獲得。初当選を果たした。
北村氏は27日未明、NHKによる石破首相へのインタビュー記事を引用した、作家でジャーナリストの門田隆将さんの投稿に反応。続投を厳しく非難する門田さんの文言に呼応する様に、「醜く奇妙な生き物を国のリーダーに選んだ日本。一刻の猶予も無い」と記した。
北村氏はこれまでも、石破首相を「奇妙な生き物」「間違いなく工作員」との非難を繰り返しており、一部で批判の声が上がっていた。今回は投稿から半日以上過ぎた同日午後5時半時点で、1千件を超えるリプライ(返信)があった。
「醜く奇妙な生き物」という表現はさすがにキツすぎる、と受け止める人がほとんどのようで、「言いすぎやろ。国民の代表なら言葉を選べよ」「ちょっと言葉気をつけた方がよいかと良識の府じゃないんですか?」「政策のことはいくらでも非難して良い ただこの投稿は許されない」「なんという言葉のチョイスをしてんすか」などと、大半が反発やいさめるコメントが占めている。
「ちょっとガッカリしました」「幻滅です。議員、弁護士うんぬんの前に人としてその発言はないです」「残念です。日本保守党に1票入れた私の時間を返してください」などと、支持者や1票を投じた有権者とみられる人からの反応も目立った。
中日スポーツ