将棋の藤井聡太名人(竜王、王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)への挑戦者を決める第83期順位戦A級最終一斉対局が2月27日、静岡市内の「浮月楼」で行われている。現地の大盤解説会には、藤井名人が登場。解説の合間には、トップ棋士たちがしばしば行う“棋譜用紙を確認する理由”について言及。意外な理由を藤井名人自ら語った。
自身への挑戦者を決める、A級リーグ最終一斉対決の大盤解説会にゲスト出演した藤井名人。年間を通じてタイトル戦を戦う藤井名人が、トップ棋士たちの将棋を解説する貴重な機会とあり、現地の大盤解説会に参加したファンはもちろん、ABEMAの視聴者も名人の解説に大注目していた。
挑戦権獲得の可能性を残す永瀬拓矢九段(32)対 増田康宏八段(27)の一局を解説していると、対局者の様子を映すスクリーンには棋譜用紙を確認する永瀬九段の様子がとらえられた。
聞き手を務めた佐々木海法女流初段(19)から「棋譜用紙を見る理由」を問われた藤井名人は、「実際に何を見ているかと言われると、そんなに“何か”を見ているという訳ではないんです」と回答。タイトル戦などでは、藤井名人がたびたび棋譜用紙をチェックする様子が見られるため、意外な答えに会場からは驚きの声も上がっていた。
その理由として藤井名人は、「対局は長いので、その中で棋譜用紙を確認することでリズムを作るような意味合いがあります」とコメント。「そこまでの消費時間を見て時間の使い方やペースを確認したり。そんな感じかなと思います」と加えていた。
さらに、「あとは、相手の消費時間ですね。自分の消費時間は記録の方に尋ねることができますが、相手の方の消費時間を聞くというのは変なので(笑)。棋譜用紙を見て確認するということが多いです。さすがにそれ(相手の消費時間)を聞いている人は見たことがないですね」とユーモアを交えながら答えていた。
意外な回答に、ファンも興味津々。視聴者からは、「へーそうなんだ」「リズムだったの」「なるほど」「ああ、そうか。中継じゃないと残り時間見えないか」「なるほど、、相手の消費時間は聞けないわ」「名人面白い」「相手の時間気になるもんね」「へえ。そういうことだったん」「面白いね」と様々な反響が寄せられていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部