国民的司会者、みのもんたさん(本名:御法川法男)が3月1日、80歳で永眠されました。歯に衣着せぬ「みの節」で視聴者を魅了し、お茶の間を沸かせた名司会者の訃報に、日本中が悲しみに包まれています。
軽妙なトークで時代を駆け抜けた、みのもんたさんの軌跡
1967年に文化放送に入社したみのもんたさんは、持ち前の軽妙なトークでたちまち看板アナウンサーに。その後、家業の水道メーター会社に勤務しながらもアナウンス業を続け、『プロ野球ニュース』(フジテレビ系)や『プロ野球珍プレー・好プレー大賞』(フジテレビ系)などの人気番組で活躍。お茶の間への華麗な復帰を果たしました。
みのもんたさんの若かりし頃
1989年には『午後は〇〇おもいッきりテレビ』(日本テレビ系)の司会に抜擢され、「お昼の顔」として国民的人気を博しました。その後も、『どうぶつ奇想天外!』(TBS系)、『クイズ$ミリオネア』(フジテレビ系)、『朝ズバッ!』(TBS系)など、数々の看板番組の司会を務め、「視聴率男」の異名をとるほどに。
ギネス記録にも認定された、驚異の司会力
全盛期には10本以上のレギュラー番組を抱え、2006年には「1週間で最も長く生放送に出演する司会者」(21時間42分)としてギネス世界記録にも認定。そのバイタリティと司会力には、多くの関係者が舌を巻きました。美食家としても知られ、「銀座の帝王」の異名も。豪快なエピソードの数々は、今も語り草となっています。
晩年はパーキンソン病との闘い、そして静かな幕引き
5年ほど前にパーキンソン病を患い、闘病生活を送っていたみのもんたさん。2020年3月には最後のレギュラー番組『秘密のケンミンSHOW』(日本テレビ系)を勇退。「タレントさんの名前が覚えられなくなった」と、ユーモアを交えながらも、病状と向き合う姿を明かしていました。
葬儀は親族のみの家族葬で執り行われ、お別れの会などは開催されないとのこと。昭和、平成、令和と、常に第一線で活躍し続けたみのもんたさん。その功績は、日本の放送史に深く刻まれることでしょう。
みのもんたさん、安らかに
心よりご冥福をお祈りいたします。
多くの笑いと感動をありがとうございました。