『酒のツマミになる話』打ち切り危機か?千鳥・大悟の降板意思報道とフジテレビの対応

10月28日、人気バラエティ番組『酒のツマミになる話』(フジテレビ系)に打ち切りの可能性が報じられ、世間に大きな衝撃が走っています。2020年10月からスタートし、数々の著名人がゲストとして出演してきた同番組の“終了報道”は、多くのファンに驚きと波紋を広げています。

発端となった“緊急差し替え”事件の詳細

今回の騒動の発端は、同日に「週刊女性PRIME」が報じた10月24日の放送当日に起きた“緊急差し替え”だと言われています。当初、この放送回ではハロウィンにちなみ、お笑いコンビ・千鳥の大悟氏が元MCを務めていた松本人志氏のコスプレをして登場する予定でした。予告映像も前週から流されていたにもかかわらず、放送当日になって突如、再放送へと差し替えられたのです。

この一連の対応に対し、フジテレビ側は吉本興業へ謝罪したとされますが、この出来事をきっかけに大悟氏が番組からの降板意思を固めたと報じられています。芸能ジャーナリストは、フジテレビ上層部による直前の判断が、大悟氏の堪忍袋の緒を切らせた形になったと分析しています。この報道はSNS(X)上でも瞬く間に拡散され、番組ファンからは「あまりに不義理すぎる」「残念ながら、もう、フジテレビにダウンタウンが出ることはないだろう」といった、フジテレビへの批判や悲痛な声が相次いで寄せられました。

人気お笑いコンビ千鳥・大悟氏のプライベートな一面人気お笑いコンビ千鳥・大悟氏のプライベートな一面

過去の『ごっつええ感じ』打ち切り騒動との酷似

今回の報道を受け、多くの視聴者はかつてフジテレビ系で放送されていた伝説的なバラエティ番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』の騒動を思い出したようです。1991年12月から1997年11月まで放送され、ダウンタウンの二人がメインでコントを繰り広げ、絶大な人気を博したこの番組も、1997年に突然の打ち切りを経験しました。その理由は、放送当日に組まれていたプロ野球中継によって番組が差し替えられたことに、松本人志氏が激怒したためとされています。

松本氏は後に『酒のツマミになる話』の中でこの真相を告白しており、プロ野球中継が打ち切りの理由であったことを認め、「一報がほしかったですよ。それがいっさいなくて」と当時の複雑な心境を吐露していました。

視聴者とタレントからの信頼失墜

今回の千鳥・大悟氏の一件と『ごっつええ感じ』のケースを重ね合わせるファンは少なくありません。大悟氏は、松本氏の“代打”としてMCに就任して以降、松本氏の番組復帰を待つ姿勢で放送を続けてきました。今回のフジテレビの対応は、一部では中居正広氏の性加害疑惑騒動との関連を考慮した上での判断だったとも言われています。しかし、大悟氏からすれば、尊敬する大先輩のコスプレすら画面に出せないのかという、強い不満と怒りを抱くのも当然でしょう。

このような相次ぐ番組差し替えやタレントに対する配慮不足は、視聴者だけでなく、出演するタレント側からのフジテレビに対する信頼をも失墜させる可能性をはらんでいます。テレビ業界における信頼関係の構築と維持が、改めて問われる事態と言えるでしょう。

結論

『酒のツマミになる話』の打ち切り報道と、それに伴う千鳥・大悟氏の降板意思は、単なる番組の存続問題に留まらない深刻な意味合いを持っています。フジテレビが過去に経験した『ダウンタウンのごっつええ感じ』の教訓が生かされていないと指摘される今回の事態は、テレビ局とタレント、そして視聴者との信頼関係のあり方について、改めて深く考えるきっかけとなるでしょう。芸能界におけるデリケートな状況下でのメディアの役割と対応が、今後も注目されます。


参考文献