クルマのエアコン、A/Cボタン。ただ冷房のオンオフだと思っていませんか?実は、快適なドライブに欠かせない重要な役割を担っているんです。この記事ではA/Cボタンの機能から、燃費への影響、曇り止め対策まで、A/Cボタンを徹底解説します!
A/Cボタンの基本機能:冷房だけじゃない!
A/Cとは「Air Conditioning(エアコンディショナー)」の略。A/Cボタンを押すことで、カーエアコンの心臓部であるコンプレッサーが作動し、冷房機能がオンになります。 冷たい風を送るだけでなく、実は除湿機能も同時に働いているんですよ。
車内エアコンの操作パネル
A/Cボタンをオフにすると、コンプレッサーが停止し、送風のみになります。設定温度を下げても、外気を取り込んで送風するだけなので、涼しくなりません。夏場の暑い時期には必須の機能ですね。
ちなみに、カーエアコンには暖房機能はありません。エンジンの熱を利用して温風を送っているので、A/Cボタンは関係ないんです。冬場にA/Cボタンをオフにしても、温風は変わらず出てきます。
A/Cボタンの意外な活用法:曇り止め対策
A/Cボタンの除湿機能は、窓の曇り止めにも効果的です。雨の日や冬場など、車内外の温度差が大きい時に窓が曇りやすいですよね。A/Cボタンをオンにすることで、車内の湿気を除去し、曇りを防止してくれます。
曇った車の窓
自動車整備士の山田さん(仮名)は、「A/Cボタンと併用して、外気導入に切り替えるのも効果的です。車内の湿った空気を外に出し、新鮮な空気を取り込むことで、より早く曇りを解消できます」とアドバイスしています。
デフロスターやデフォッガーといった機能も併用することで、さらに効果的に曇りを除去できます。状況に合わせて使い分けましょう。
A/Cボタンと燃費の関係:賢く使って節約!
快適なドライブに欠かせないA/Cですが、燃費への影響も無視できません。A/Cを作動させるには、エンジンの動力を利用するため、燃費が悪化してしまうんです。
日本自動車工業会の調査によると、A/Cを使用すると、燃費が約1割悪化すると言われています。特に市街地走行など、ストップ&ゴーが多い場合は、燃費への影響が大きくなります。
「燃費を少しでも節約したい」という方は、A/Cの使用を控えて、窓を開けたり、服装で調節するのも一つの方法です。ただし、高速道路走行時は、窓を開けると空気抵抗が増し、かえって燃費が悪化する場合があるので注意が必要です。
自動車評論家の佐藤さん(仮名)は、「A/Cを使うか使わないかは、状況に応じて判断することが大切です。真夏の炎天下では、熱中症の危険もあるので、無理にA/Cを我慢する必要はありません。一方で、涼しい日や短時間の運転であれば、A/Cをオフにして、燃費を節約するのも賢い選択です」と語っています。