【ワシントン=淵上隆悠】4日に行われたトランプ大統領の施政方針演説では、トランプ氏とルビオ国務長官の間に吹く「すきま風」をうかがわせる場面があった。2016年大統領選で共和党の候補指名を争って激しくやりあった因縁があるだけに、今後の2人の関係性に注目が集まりそうだ。
トランプ氏は、パナマ運河を中国の影響下から取り戻すと主張していることについて「責任者はルビオだ」と紹介。「これで何か問題が起こった時に誰を責めるべきかわかっただろう」と続けると、ルビオ氏はこわばった表情を浮かべた。
ルビオ氏は、決裂した米国とウクライナの首脳会談に同席した際も「石のように固まっていた」(米誌バニティ・フェア)。ルビオ氏は上院議員時代にはウクライナを支持しており、ロシア寄りの姿勢を鮮明にするトランプ氏らに違和感を覚えていた可能性がある。