ポルシェ911カレラTも?新車入手困難でも中古車市場では意外な展開に!

新車で手に入れるのが難しい憧れの高級車。入手困難であれば中古車価格が高騰しそうですが、実はそうでもないケースが出てきています。一体何が起きているのでしょうか?今回は、高級車市場の不思議な現象に迫ります。

高級車市場の今:需要と供給のギャップ

高級ブランド品や時計と同様に、高級車の市場も近年は供給が需要に追いついていない状況です。一部の輸入車は、日本への割り当て台数が限られているため、新車の購入には「購入実績」が重視されることもあるようです。まさに「欲しい時に買えない」売り手市場。正規ディーラーに通い詰めて、担当者との関係構築に励む購入希望者もいるとか。

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供給過剰?中古車市場の異変

新車購入が困難な状況にもかかわらず、中古車市場では意外な現象が起きています。新車で買えなかったはずの車が、大量に出回り始めているのです。しかも、転売目的で購入されたであろうプレミア価格ではなく、むしろ落ち着きを見せているケースも。一体何が起きているのでしょうか?

ポルシェ911カレラTを例に市場を分析

その一例がポルシェ911カレラT。リアシートを取り外し、軽量化とスポーティな走りを追求した人気モデルです。新車発表時はオーダーが殺到し、入手困難な状況が続いていました。しかし現在、中古車市場には50台近くの911カレラTが流通しているのです。中には、走行距離が少ない極上車も含まれています。

最も安いものでは、2023年式・走行距離6000kmの認定中古車が1800万円弱。新車価格にオプションを装着した価格とほぼ同等、もしくは若干安い程度です。

2年落ちの中古車としては高額に思えますが、新車のポルシェ911であることを考慮すると、むしろお手頃価格と言えるかもしれません。「カーセンサー」や「グーネット」といった中古車情報サイトでも、同様の傾向が見られます。自動車評論家の山田太郎氏(仮名)は、「世界的な景気後退懸念や、金利上昇の影響で、高級車市場にも変化が現れているのではないか」と分析しています。

今後の高級車市場はどうなる?

新車入手困難な状況でありながら、中古車市場では供給が増加し、価格が落ち着きを見せるという不思議な現象。この状況は一時的なものなのか、それとも長期的なトレンドとなるのか、今後の動向に注目が集まります。もしかすると、憧れの高級車を手に入れるチャンスが到来しているのかもしれません。