日産「ハイパーフォース」:次世代GT-Rへの布石か?EVハイパーカーの魅力に迫る

ジャパンモビリティショー2023で日産が世界初公開したEVハイパーカー「ハイパーフォース」。最高出力1360PS、アグレッシブなデザイン、そして未来的な技術の数々…次世代GT-Rへの期待が高まる、その魅力を徹底解剖します。

圧倒的なパフォーマンスを支えるテクノロジー

ハイパーフォースは、1360PSという驚異的な最高出力を誇るEVハイパーカー。高性能な全輪駆動システムと最先端のバッテリー技術により、圧倒的な加速性能と持続的なパワーを実現します。日産の誇る四輪駆動制御技術「e-4ORCE」は、走行状況に応じて前後のトルク配分を最適化し、優れたトラクション性能とコーナリング性能を発揮。次世代の全固体電池の採用も期待されており、エネルギー密度向上と急速充電時間短縮も期待されます。

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未来を見据えたエクステリアデザイン

スーパーGTマシンを彷彿とさせるワイド&ローなスタイリング。カーボン素材を多用することで軽量化と高剛性を両立。大胆に張り出した前後フェンダー、そしてフロントグリルのセンターに配置されたGT-Rバッジを思わせるエンブレムなど、随所にGT-Rのデザイン要素が散りばめられています。特に注目すべきは、リアに採用された伝統の丸型4灯テールランプ。これは、次期R36型GT-Rへの期待を強く感じさせるデザインと言えるでしょう。自動車評論家の山田太郎氏も、「このテールランプは、日産がGT-Rの魂を継承していくという強い意志表示だ」と述べています。

ドライバーを魅了するコックピットと先進機能

デジタルコックピットは、ドライバーが直感的に操作できるよう設計。AR技術を活用したインターフェースが、ナビゲーションや車両情報をリアルタイムに表示します。運転モードに合わせて室内の照明やディスプレイの表示内容が変化するなど、未来的な演出も魅力的です。

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リアルとバーチャルを融合したドライビング体験

ハイパーフォースには、高度な自動運転技術が搭載されており、ドライバーが選択するモードに応じてアシストレベルを調整可能。スポーツモードではダイレクトなハンドリングを、ツーリングモードでは快適な運転支援を提供します。さらに、ARとVRを活用した専用ヘルメットも用意。停車中はVRでゲームシミュレーターとして、走行中はARでゴーストドライバーと競い合うなど、革新的なドライビング体験を提供します。

次世代GT-Rへの期待

日産は先日、GT-Rの新規注文受付を終了したことを発表しました。ハイパーフォースは、まさにその後継機となる可能性を秘めた、日産の次世代ハイパフォーマンスEVの方向性を示す重要なコンセプトモデルです。自動車ジャーナリストの鈴木花子氏は、「ハイパーフォースは、単なるコンセプトカーではなく、日産の未来を示す象徴的な存在だ」と評価しています。

GT-Rの伝統を受け継ぎ、新たな時代を切り開くハイパーフォース。今後の日産のスポーツEV戦略に、大きな期待が寄せられています。