【「東京ドーム」「東京ディズニーランド」どっちが広い?】すぐわからない人は数字に弱い二流。数字に強い人はどう考える?


● 数字に強い人が覚えている「キーナンバー」

広いのはどっち?
A:東京ドーム
B:東京ディズニーランド

 みなさんは、次のうちどちらが広いと思いますか? 少し時間をとって考えてみてください。

 先に数字だけ答えを言ってしまうと、次のとおりです。

A:東京ドームの面積:約46,755平方メートル(4.6755ha)
B:東京ディズニーランドの面積:約510,000平方メートル(51ha)
 東京ディズニーランドのほうが広いんですね。しかし、ここで止まってしまっては数字に弱い人のままです。なぜなら、この数字の意味を考えられていないからです。

 では、この数字の意味をもう少し詳しく考えてみましょう。

● 東京ドームの面積は、「どれくらい」大きい?

 約46,755平方メートル(4.6755ha)と言われても、大きすぎてなかなかピンときませんよね。

 ここで、それぞれの面積が「正方形だったらどれくらいか?」を考えてみましょう。

縦220m×横220m=約4.6万㎡
 よく東京ドーム〇個分なんて話がありますが、あれはだいたい1辺が約220mくらいの長さの正方形と同じくらいの面積です。

 では次に、東京ディズニーランドです。

● 東京ディズニーランドは、「どれくらい」大きい?

 では、約510,000平方メートル(51ha)とはどれくらいでしょうか。同じように、正方形で考えてみましょう。

縦700m×横700m=約51万㎡
 東京ディズニーランドは東京ドーム10個分ちょい(より正確には11個分)です。東京ドームって意外と大きくないと感じるかもしれませんね。東京ディズニーランドに一度でも行ったことがあるとイメージがわきやすいでしょう。

 ちなみにディズニーランドを端から端まで歩くとだいたい10分くらいかかります。ディズニーランドはおおよそ700m×700mの正方形くらいの広さしかないということが感覚的にもわかります※。

※開園当初は東京ドームのちょうど10個分くらいでしたが、新エリアの開設などもあって若干広くなりました。
● くらべるに、身近なイメージを使う

 でも、こんな数字覚えて何になるの? と思うかもしれませんね。実はこれが、数字に強い人とそうでない人の差なのです。

 数字全般について言えることです。数字の「大きい」「小さい」を考えるためには、くらべるための基準が必要です。本書では、これを「キーナンバー」と呼びます。

 数字に強い人は、ただ計算が早いだけの人ではありません。数字の意味をよく理解している人です。大きい面積の数字を見た時に、ただなんとなく「長いなぁ」と思うのではなく、上記のようにわかりやすいイメージの力を使って、数字の意味を実感するのです。

 こうして、算数が苦手だった人でも、数字の意味を身近なイメージに近づけるだけで数字に強くなることができるのです。

 (本記事は『「数字がこわい」がなくなる本』の一部に加筆・調整・編集した原稿です)

堀口智之



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