相続は人生における大きなイベントの一つ。しかし、予期せぬトラブルに見舞われ、大きな負担を強いられるケースも少なくありません。今回は、ゴミ屋敷問題や後妻問題といったよくある相続トラブルの実例を通して、円満な相続を実現するための対策をjp24h.comが分かりやすく解説します。
相続トラブルの火種「ゴミ・カネ・カゾク」
相続で注意すべき点は「ゴミ・カネ・カゾク」の3要素。財産の多寡に関わらず、これらが複雑に絡み合い、深刻なトラブルに発展する可能性があります。
ゴミ屋敷問題：撤去費用で土地を売っても赤字になることも
関東近郊で一人暮らしをしていた80代の大学教授が亡くなった後、弟家族が家の中を整理しようとすると、そこは足の踏み場もないほどのゴミ屋敷状態でした。
ゴミ屋敷イメージ
中には大量の美術品もありましたが、保存状態が悪く鑑定書もないため、ほぼ無価値。結局、業者に依頼して100万円近い撤去費用がかかりました。幸い土地を売却して収支は黒字でしたが、地方では土地を売っても撤去費用が上回り、赤字になるケースも珍しくありません。
相続財産管理士の山田さん（仮名）は、「故人の生前に定期的な訪問や連絡を取り合うことで、ゴミ屋敷化の早期発見・予防に繋がる」とアドバイスしています。
後妻問題：お金が原因で家族が分裂
大阪に住む80代の女性が亡くなり、50代の太郎さん（仮名）と40代の次郎さん（仮名）の兄弟が相続することになりました。兄弟仲は良好でしたが、太郎さんの後妻が介入し、遺産分割で対立することに。
後妻は、太郎さんが国立大学医学部卒であること、次郎さんが私立大学医学部卒で多額の留学費用がかかっていることなどを理由に、太郎さんがより多くの遺産を相続すべきだと主張しました。
弁護士の佐藤さん（仮名）は、「後妻の介入は、相続人間で感情的な対立を招きやすい。事前に遺言書を作成しておくことで、後妻問題を含む様々なトラブルを予防できる」と指摘しています。
円満相続のための対策
相続トラブルを未然に防ぐためには、以下の対策が有効です。
1. 遺言書の作成
遺言書を作成することで、自分の意思を明確に示し、相続人同士の争いを防ぐことができます。
2. 生前贈与の活用
生前に財産を贈与することで、相続財産を減らし、相続税の負担を軽減することができます。
3. 専門家への相談
弁護士や税理士などの専門家に相談することで、適切なアドバイスを受け、円満な相続を実現することができます。
まとめ
相続は、家族関係が試される一大イベント。事前の準備と適切な対応が、円満な相続を実現する鍵となります。この記事が、皆様の相続準備の一助となれば幸いです。jp24h.comでは、他にも様々な相続に関する情報を掲載しています。ぜひご覧ください。
