自由学園、エシカルな制服で新時代へ!サステナブルな取り組みで未来を拓く

自由学園中等部・高等部が2025年度新学期から導入する新しい制服。環境配慮や社会貢献を重視した、まさに次世代の制服と言えるでしょう。この記事では、自由学園のエシカルな制服への取り組みと、その背景にある生徒たちの熱い思いをご紹介します。

生徒主導で実現!エシカル制服誕生のストーリー

自由学園の新しい制服は、生徒たちの発案から始まりました。2024年度からの共学化に伴い、制服を一新することが決定。生徒たちは、単にデザインだけでなく、環境問題や社会課題への配慮も重視したいと考えました。

映画「ザ・トゥルー・コスト」をきっかけに、ファッション業界の負の側面を知った生徒たち。低価格の裏に隠された劣悪な労働環境や環境負荷の大きさに衝撃を受け、自分たちの制服がそのような問題に加担していないか、真剣に考え始めたのです。

自由学園の生徒たちが新しい制服について話し合っている様子自由学園の生徒たちが新しい制服について話し合っている様子

環境にも人にも優しい!こだわりの素材とデザイン

生徒たちの思いに応えるため、NPO法人CLOUDYとの共同制作がスタート。「人に伝えたい制服」をコンセプトに、ガーナ人デザイナーのデンチ氏も加わり、デザインが練り上げられました。

再生ペットボトル素材を生地やボタンに採用することで環境負荷を軽減。さらに、卒業後は後輩に譲渡できる仕組みも構築し、制服の循環利用を促進します。 まさに、サステナビリティを体現した制服と言えるでしょう。

制服購入でガーナの子どもたちを支援!

このエシカルな制服には、もう一つの大きな特徴があります。それは、制服購入額の3%がガーナの学校給食や生理用品の配布に充てられるという点です。

この寄付先は生徒たちの議論によって決定されました。自分たちの制服が、遠く離れたガーナの子どもたちの笑顔につながる。そんな素敵な循環を生み出しているのです。2025年度の寄付額は約30万円となる見込みで、小さな貢献が大きな力となることを示しています。

未来への希望を紡ぐ、自由学園の挑戦

自由学園のエシカルな制服への取り組みは、単なる制服の変更にとどまりません。それは、生徒たちが主体的に社会課題と向き合い、未来を切り開いていくための、大きな一歩と言えるでしょう。

環境問題への意識向上、国際協力、そしてサステナブルな社会の実現。自由学園の挑戦は、私たちに多くの示唆を与えてくれます。