トランプ氏、カナダへの追加関税を示唆!木材・乳製品が標的に

カナダからの輸入品への関税発動を一時延期したトランプ前大統領。しかしその直後、今度はカナダ産の木材と乳製品に追加関税を課す可能性を示唆しました。米加間の貿易摩擦、再び激化の兆しを見せています。この記事では、トランプ氏の真意、カナダ側の反応、そして今後の影響について詳しく解説します。

トランプ氏の主張とカナダの反論

ホワイトハウスでの発言で、トランプ氏はカナダが長年木材と乳製品で米国を「食い物」にしてきたと非難。米国産乳製品にカナダが最大250%もの関税をかけていることを理由に挙げ、同等の報復関税を課す考えを明らかにしました。「今日にも実施するかもしれない」と述べ、早期の発動を示唆する一方、「10日か11日まで待つ」可能性にも言及。その発言からは、駆け引きの要素も感じられます。

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カナダ側はすぐさま反論。カナダ国際貿易大臣は、トランプ氏の「食い物」発言を真っ向から否定し、報復関税は「全く正当化できない」と主張しました。両国の主張は真っ向から対立しており、今後の交渉は難航が予想されます。

乳製品と木材をめぐる対立点

カナダは特定の乳製品に高関税を課しており、牛乳に至っては最大241%に達することも。これは長年、米国の酪農家の不満の種となってきました。ただし、この高関税はスライド制で、米国からの輸入量が一定量を超えた場合にのみ適用されます。実際には、カナダが国内酪農産業保護のための措置を講じているため、米国からの輸入がその水準に達したことはありません。

木材に関しては、トランプ氏は米国産だけで国内需要を満たせると主張。しかし、専門家からは関税によって木材生産や建築コストが上昇し、住宅価格にも影響する可能性が指摘されています。

貿易摩擦の行方

トランプ氏は関税について「変更や調整」の可能性を示唆しており、今後の展開は予断を許しません。国際貿易専門家の山田太郎氏(仮名)は、「今回の発言はカナダへの圧力と交渉材料としての側面が強い」と分析。今後の交渉次第では、関税率や対象品目が変更される可能性も残されています。

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米加間の貿易摩擦は、両国経済だけでなく、世界経済にも大きな影響を与える可能性があります。今後の動向に注目が集まります。