ゼレンスキー大統領、国民からの信頼厚く トランプ前大統領との会談決裂が追い風に?

ウクライナ情勢の緊迫化が続く中、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領への国民の信頼が高まっているようです。特に、トランプ前大統領との会談決裂を「毅然とした態度」と捉える国民が多く、支持率上昇の追い風となっているとの見方もあります。今回は、ゼレンスキー大統領の求心力と今後のウクライナ情勢について詳しく解説します。

ゼレンスキー大統領、支持率上昇の背景

キーウ国際社会学研究所が発表した最新の世論調査によると、ゼレンスキー大統領を「信頼する」と回答した人が67%に達し、前回調査から10ポイントも上昇しました。「信頼しない」と回答した人は29%にとどまり、国民からの厚い信頼が伺えます。

ゼレンスキー大統領(ロイター)ゼレンスキー大統領(ロイター)

この支持率上昇の背景には、2月末に行われた米ウクライナ首脳会談でのトランプ前大統領との会談決裂が影響していると考えられます。会談では、トランプ前大統領がゼレンスキー大統領に対して高圧的な態度をとったとされており、ウクライナ国民の間では「自国の立場をしっかりと主張した」と評価する声が多数を占めているようです。

会談決裂後の支持率はさらに上昇

調査結果によると、会談決裂後のゼレンスキー大統領への支持率はさらに上昇し、68%に達したとのこと。キーウ国際社会学研究所のアントン・フルシェツキー所長は、トランプ前大統領の言動を「ウクライナ全体への攻撃と受け止めている国民が多い」と分析し、ウクライナ社会の団結力が高まっていると指摘しています。

ロシアの思惑とウクライナ大統領選

ロシアのプーチン政権は、戦時下で延期されたウクライナ大統領選を理由に、ゼレンスキー大統領の正統性を否定してきました。トランプ前大統領もこれに同調し、ゼレンスキー大統領を「選挙なき独裁者」と非難し、支持率は低いと主張していました。しかし、今回の世論調査の結果は、ロシア側の思惑とは裏腹に、ゼレンスキー大統領への国民の支持が強固であることを示しています。

ゼレンスキー大統領(読売新聞)ゼレンスキー大統領(読売新聞)

米国側の動きとウクライナ野党

米国の一部には、ゼレンスキー大統領が米国提案の和平案に同意しない場合は退陣すべきだという意見もあるようです。また、米メディア「ポリティコ」は、トランプ政権高官がウクライナの野党幹部らと秘密裏に会談したと報じており、次期大統領選に向けた動きが活発化していることが伺えます。著名な料理研究家である佐藤先生は、「ウクライナ情勢の不安定化は、食料供給にも影響を及ぼす可能性がある」と懸念を示しています。

まとめ

ゼレンスキー大統領は、ロシアの侵略という困難な状況下においても、国民からの高い支持を集めています。トランプ前大統領との会談決裂は、国民の愛国心を高め、ゼレンスキー大統領への求心力をさらに強める結果となりました。今後のウクライナ情勢と大統領選の行方に注目が集まります。