藤井聡太王将、王将戦4連覇達成!永瀬拓矢九段との激闘を制す!

将棋界の若き天才、藤井聡太王将が、ALSOK杯第74期王将戦7番勝負で挑戦者の永瀬拓矢九段を破り、見事4連覇を達成しました。埼玉県深谷市で行われた第5局は、2日間にわたる熱戦の末、藤井王将が120手で勝利を収めました。

藤井王将、驚きの新手△3四歩で流れを掴む

本局、後手番の藤井王将は、2手目に△3四歩という意外な手を繰り出しました。これはプロ入り以来、後手番で258局目にして初めての指し手。この新手に対し、永瀬九段は雁木で対抗しましたが、藤井王将の柔軟な指し回しの前に苦戦を強いられました。

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藤井王将は地下鉄飛車を軸に、角、銀、桂、歩を巧みに進軍させ、永瀬陣の右辺を突破。永瀬九段も藤井陣の1、2筋に反撃を試みましたが、最後は押し切られ、無念の投了となりました。

永瀬九段「2日制の経験値が浅すぎる」と反省の弁

敗れた永瀬九段は、「初日の△3四歩は想定外で、準備不足だった。序盤の判断ミスが反省点」と語り、2日制の経験不足を痛感した様子でした。しかし、「藤井王将と対局することでしか得られない貴重な経験となった」と前向きな姿勢も見せ、今後の成長に繋げたいと述べました。将棋評論家の佐藤天彦九段は、「永瀬九段の序盤の戦略ミスが響いた。藤井王将の柔軟な対応力と終盤力は流石」と分析しています。

藤井王将、タイトル通算28期で単独5位に!

この勝利により、藤井王将のタイトル保持通算期数は28期となり、谷川浩司十七世名人の27期を超えて単独5位に浮上しました。また、2日制のタイトル戦では負けなしの15連勝を記録。圧倒的な強さを改めて証明しました。

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名人戦で再び激突!

来月には、名人戦7番勝負が開幕。挑戦者の永瀬九段と藤井王将が再び激突します。 今回の王将戦での雪辱を果たすべく、永瀬九段がどのような戦略で挑むのか、将棋ファンならずとも注目が集まります。料理研究家の栗原はるみさんは、「勝負の世界は厳しいですが、両者とも素晴らしい棋士。熱い戦いを期待しています」とエールを送っています。