秋篠宮家の次女・佳子さまは12月15日、東京・港区の明治記念館で開催された第8回「みどりの『わ』交流のつどい―都市の緑三賞表彰式―」にご出席されました。この式典は、緑豊かなまちづくりに貢献した市民団体や企業を表彰するもので、姉の小室眞子さんの皇籍離脱に伴い、佳子さまが引き継がれた重要な公務の一つです。2021年はオンライン形式での開催でしたが、会場にご臨席されてのご出席は今回で4回目となり、そのご発言が一部で波紋を呼んでいます。
「みどりの『わ』交流のつどい」にご出席の佳子さま
今年の式典で佳子さまは、淡いミントグリーンのワンピースに白いツイード生地のジャケットをお召しになり、会場に華やかさを添えられました。式典のごあいさつでは、「緑は、私たちに潤いや安らぎ、季節の移ろいを感じさせてくれます。また、地球温暖化やヒートアイランド現象を緩和し、様々な生き物を育み、防災にも大切な役割を果たします」と述べられました。さらに、「それぞれのご活動に込められた思いやこれまでのご努力を感じております。各地の受賞団体で活動してこられたすべての方々に改めてお祝いを申し上げます」と、受賞者たちを心から讃えられました。表彰式では、受賞者一人ひとりに笑顔で拍手を送られ、式典後には受賞作品のパネル展示を熱心にご覧になるなど、そのご様子は各メディアでも報じられました。
淡いミントグリーンのワンピース姿で式典に出席される佳子さま
ネット上での「お言葉使い回し」批判の波紋
しかし、今回の式典における佳子さまのお言葉を巡り、一部のインターネット上では意外な批判の声が上がっています。皇室ジャーナリストによると、あるサイトが今年、昨年、一昨年の本式典での佳子さまのお言葉を比較し、特定のフレーズが全く同じであることが指摘されたとのことです。具体的には「緑は、私たちに潤いや安らぎ、季節の移ろいを感じさせてくれます」という部分が、テロップ付きのニュース番組の画面の切り抜き画像とともにSNS上で拡散されました。この指摘を受け、一部のユーザーからは「どうして変えないんだろう?」「まさかの使い回しですか?」といった批判的な意見が寄せられ、波紋を広げています。
皇室専門家が語る「お言葉」の背景と真意
長年皇室を取材するジャーナリストは、このような批判は「的外れ」であると指摘します。佳子さまが常に同じお言葉を述べられていたわけではなく、オンライン形式で参加された2021年には「緑は、多様な生き物のすみかであるとともに、地球温暖化や自然災害の防止に寄与しています。また、日々の暮らしに潤いを与えてくれる大事な存在です。緑に接し、心安らぐひとときを過ごす方もいらっしゃることでしょう」と、異なる表現でメッセージを寄せられていました。
ジャーナリストは、佳子さまがその後お言葉を変えられたのは、「より簡潔に思いが伝わるように」とのご配慮があった可能性を指摘しています。式典では開会挨拶や来賓祝辞などもあり、限られた時間の中でスムーズな進行が求められるため、簡潔かつ的確な表現が選ばれることは自然なことです。
また、皇室の方々が公務で毎年同じお言葉を述べられることは決して珍しいことではありません。例えば、天皇陛下が国会開会式で述べられるお言葉や、「日本国際賞」授賞式での締めくくりの言葉は、即位されてから現在に至るまでほぼ同じ表現が用いられています。これらの事例に照らし合わせれば、佳子さまが公務で例年と同じお言葉を述べられることは、何ら問題視されることではないと言えるでしょう。
むしろ、佳子さまは受賞者との懇談では積極的に質問を投げかけ、説明に興味深そうに耳を傾けられるなど、公務に真摯に取り組むお姿が見受けられました。テレビ各局で取り上げられたお言葉が偶然同じだったことで注目が集まってしまったに過ぎず、そのご活躍ぶりや公務への献身が広く知られているがゆえに、一言一句にまで関心が寄せられる結果となったと言えるでしょう。
まとめ
佳子さまの「みどりの『わ』交流のつどい」ご出席におけるお言葉が一部で批判の対象となりましたが、皇室専門家は、その背景には公務の効率性や皇室における慣例があり、不自然なことではないと説明しています。むしろ、佳子さまの公務への真摯な姿勢と積極的な取り組みは各所で評価されており、今回の波紋は、国民の皇室に対する関心の高さと、佳子さまへの期待の表れとも解釈できます。今後も佳子さまのご公務へのご尽力に注目が集まることでしょう。





