女優・米倉涼子(50)を巡る薬物疑惑の報道から約二ヶ月が経過したが、その波紋は依然として広がり続けている。10月11日、文春オンラインは、米倉が厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部(通称マトリ)による麻薬取締法違反容疑で捜査を受けていると報じた。さらに、8月20日にはすでに米倉の自宅マンションにマトリによる家宅捜索が入っていたという衝撃的な事実も明らかになった。芸能関係者は、「ようやく動き出したという感じでした。実は業界では米倉さんの話はかなり出回っていました。10月に入ると、米倉さんの自宅周辺には多くの報道陣が集まっていたんですよ」と当時の状況を振り返っている.
薬物疑惑捜査の詳細と業界の反応
この報道を受け、芸能界に大きな衝撃が走った。マトリによる家宅捜索は、その深刻さを示すものだ。しかし、初期の報道後には目立った動きがなく、一時的に沈静化したかに見えた。にもかかわらず、彼女の仕事への悪影響は避けられないものとなっている。この状況は、米倉のキャリアにおいて重要な転換点となる可能性を秘めている.
「ドクターX」シリーズへの深刻な影響
特に顕著なのが、米倉の代表作である「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズへの影響だ。テレビ朝日が年末に予定していた映画『劇場版ドクターX FINAL』の放送は取り止めとなり、それに合わせて計画されていたドラマ版の再放送構想も、今回の家宅捜索報道を受けて立ち消えになったと『週刊女性PRIME』が報じている。さらに、『FRIDAY』は、「ドクターX」新シリーズの構想まで白紙になったと伝えており、疑惑の進展がない中でも、米倉の仕事に深刻な悪影響が出ていることが浮き彫りとなっている.
知人男性と談笑する米倉涼子氏の姿
国民的女優としての軌跡と転機
米倉は1992年、高校生の頃にオスカープロモーション主催の『全日本国民的美少女コンテスト』で審査員特別賞を受賞し、翌年にモデルデビューを果たした。その後、女優として数々の人気作に出演し、特に2012年に始まった連続ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』シリーズは大ヒットを記録。「視聴率女王」の異名を取る国民的女優へと上り詰めた.
しかし、順風満帆に見えたキャリアに転機が訪れる。2020年3月、デビュー以来長年所属していたオスカープロモーションを退社。その後、オスカー時代に米倉を担当し、仕事の「パートナー」とも称された男性マネージャーも同事務所を退社し、米倉と合流した。米倉が今日の地位を築けたのは、彼の功績が大きいとも言われている.
孤立と体調不良、そしてマネージャーとの決別
二人の関係はしかし、徐々に悪化していったという。その背景には、米倉が以前から抱えていた持病の影響があったとも指摘されている。米倉は2019年に低髄液圧症候群を発症したことを公表したが、その後も体調不良に見舞われ、急性腰痛症および仙腸関節障害による運動機能障害と診断された。これにより、2022年9月にはライフワークとなっていた主演ミュージカル『CHICAGO』を降板せざるを得なくなった.
こうした状況の中、2023年には長年の仕事のパートナーであったマネージャーが米倉の事務所を退社したと一部メディアが報じている。米倉を昔から知る芸能関係者は、「彼が離れたあとは、歴代のマネージャーたちに米倉さんの情報は全く入ってこなくなったようです。孤立してしまった米倉さんがこういう事態になってしまったことが残念で仕方がない」と深い懸念を示している.
18日ごろから、米倉の自宅周辺には再び多くのマスコミが集まっている。果たして、この騒動に進展はあるのか、国民的スターの行く末が注目されている.





