札幌市南区の市街化調整区域で民間動物園「ノースサファリサッポロ」が開発許可を得ずに20年近く営業している問題を巡り、同園の運営会社「サクセス観光」は10日、今年9月末に閉園するとホームページ上で発表した。同社代表取締役の星野和生氏は辞任し、園長が後任として閉園の作業を取り仕切るという。
同園は2005年7月、都市計画法上の開発許可を得ずに開業。その後も市の行政指導を無視して拡張を続け、これまでに計156棟の違法建築が確認されていた。市が全施設の除却命令を出す方針を固めたことを受け、今年2月には「2029年末までに全面撤去を終える」とする作業計画書を提出していた。