高校野球の試合結果を客に予想させて現金を賭けさせたとして、神奈川県警金沢署は11日、賭博開帳図利(野球賭博)の疑いで、自称横浜市神奈川区子安通の指定暴力団稲川会系組長、喜田知明容疑者(68)を逮捕した。「身に覚えがありません」と容疑を否認している。
逮捕容疑はほか2人と共謀のうえ、3月7日から同12日までの間、同区西寺尾の飲食店で、5人の客に第91回選抜高校野球大会の試合結果を予想させ、1口1千円で現金を賭けさせて計1万7千円の申し込みを受けたほか、8月1日から同5日までの間にも、4人の客に第101回全国高校野球選手権大会の試合結果を予想させ、同様に現金を賭けさせて計1万6千円の申し込みを受け、利益を図ったとしている。
同署によると、共謀していた土間工、内間健一被告(59)=賭博開帳図利幇助(ほうじょ)罪で起訴=はすでに逮捕されており、喜田容疑者は現金を暴力団の資金源にしていたとみられる。