自民党内から石破首相の交代要求 西田氏「今の体制では参院選を戦えない」


 総会後、西田氏は取材に応じ「既に(昨秋の)衆院選で大敗し、参院選の党の顔として責任を果たす資格がない」と首相を非難。2025年度予算成立までは支えるとし、その後に総裁選をやり直すべきと訴えた。石破首相のままでは「参院選は大惨敗する」と語気を強めた。新総裁の候補としては、高市早苗前経済安全保障担当相の名前を挙げた。

 首相は「高額療養費制度の負担上限額引き上げ」で3度方針転換。年金制度改革法案を巡っても迷走を続けている。これらを背景に、党内では“ポスト石破”の動きが活発化。総裁選で争った小林鷹之元経済安保相は「政策の意思決定が二転三転している」と批判。高市氏は9日の党大会での首相の演説を受け、「パンチの効いた政策メッセージは打ち出されなかった」とSNSに投稿した。

 永田町関係者は「自民党内、特に改選を控える参院議員に不安が高まっているのは事実」と話す一方で「石破氏を降ろした後の“絵”が描けている人もいない」と指摘。「石破氏の野党とのやりとり、話術を評価する声も意外と多い」という。

 小泉進次郎前選対委員長は、石破首相が09年に当時首相だった麻生太郎氏に退陣を迫った経緯に触れながら「西田氏も直接首相に申し上げたらいい。首相も過去に同じようなことをしたなと懐深く受け止めるのではないか」と記者団に語った。



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