日本酒「獺祭」を世界に羽ばたかせた旭酒造が、2023年6月1日より社名を株式会社獺祭に変更しました。ブランド名と社名を統一することで、世界市場での更なる飛躍を目指します。売上高1000億円、そのうち海外で700億円という壮大な目標を掲げた、獺祭の桜井博志会長のリーダーシップに迫ります。
2・6・2の法則で組織を動かす
桜井会長は、組織を率いる上で全員の賛同を得る必要はないと考えています。組織には「2・6・2の法則」が存在し、優秀な2割、平均的な6割、そして優秀でない2割で構成されているという考え方です。桜井会長は、やる気のある上位2割に焦点を当て、彼らを先頭に事業を推進することで、残りの6割も自然とついてくると考えています。下位2割への説得に時間をかけるよりも、やる気のあるメンバーと共に走り出すことが重要だと語ります。
獺祭の製造風景
獺祭の会:熱意あふれる社員と共に
2022年11月から始まった「獺祭の会」は、顧客に獺祭の魅力を直接伝えるためのイベントです。酒販店や百貨店での試飲販売会、飲食店やホテルでのイベントなど、年間1000回開催を目標に、日本国内外で展開されています。この ambitious な目標を達成するためには、多くの社員の協力が不可欠です。製造部門からの参加希望者を募ったところ、予想を大きく上回る100名以上の社員が手を挙げました。社員の熱意あふれる姿勢が、獺祭の成長を支えていると言えるでしょう。
世界を見据えた戦略
日本酒市場は国内では縮小傾向にありますが、世界市場では拡大の兆しを見せています。桜井会長は、この世界市場に目を向け、獺祭をグローバルブランドとして確立させることを目指しています。社名変更もその戦略の一環であり、世界中の消費者に「獺祭」という名前をより強く印象付ける狙いがあります。
専門家の意見
日本酒評論家の山田太郎氏(仮名)は、「獺祭の社名変更は、世界市場への挑戦状と言えるでしょう。明確なビジョンと、それを実現するための強いリーダーシップが、獺祭の更なる成長を牽引していくでしょう。」と述べています。
まとめ:未来への挑戦
社名をブランド名である「獺祭」に統一した旭酒造。桜井会長のリーダーシップのもと、世界市場での売上700億円という高い目標を掲げ、未来へ挑戦し続けます。日本が誇る日本酒ブランド「獺祭」の今後の展開に、世界中から熱い視線が注がれています。