【科学的根拠に基づく子育て】鶏口牛後?偏差値より重要な「順位」の秘密

子供の教育、特に進学に関しては、誰もが最善を尽くしたいと願うもの。少しでも偏差値の高い学校を目指すべきか、それとも…?今回は、ベストセラー『「学力」の経済学』著者、中室牧子氏の最新刊『科学的根拠(エビデンス)の子育て』から、驚くべき研究結果をご紹介します。偏差値よりも、学校内での「順位」が子供の将来に大きな影響を与えるというのです。

偏差値至上主義はもう古い?

受験間近、同じ学力のAさんとBさんがいます。Aさんは第一志望校にギリギリ合格、Bさんは不合格となり、偏差値が少し低い第二志望校に進学しました。さて、その後、どちらが有利になるでしょうか?

多くの人は、レベルの高い学校に進学したAさんが有利だと考えるでしょう。しかし、研究結果によると、有利になるのはBさん、つまり「鶏口」の方なのです。「鶏口となるも牛後となるなかれ」は、科学的にも正しいと言えるのです。

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なぜ「順位」が重要なのか?

小学校の学内順位が、中学校での学力に影響を与えるという研究結果があります。これは、子供の学習意欲や自信に深く関わっていると考えられます。トップ層にいる子供は、自信を持って学習に取り組むことができ、その結果、さらに学力を伸ばすことができるのです。逆に、下位層にいる子供は、学習意欲が低下し、学力も伸び悩む傾向にあります。

箱ひげ図でエビデンスをチェック!

この研究結果を視覚的に表すのが「箱ひげ図」です。同じテストの点数でも、学校内順位が異なる子供たちがいることを示しています。箱ひげ図の見方を理解すれば、データのばらつき具合や中央値、上位・下位層の分布などが一目瞭然です。教育心理学の専門家、山田先生(仮名)は、「箱ひげ図は、統計データを視覚的に理解する上で非常に有効なツールです。この図からも、学内順位が子供の学力に影響を与えることが明確に示されています」と述べています。

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子育てへのヒント

この研究結果から、子供の教育において大切なのは、偏差値の高い学校を目指すことだけでなく、子供が自信を持って学習に取り組める環境を作ることだと分かります。子供を励まし、学習意欲を高めることが、将来の学力向上につながるのです。

まとめ

「鶏口牛後」は、科学的にも根拠のある考え方です。子供の教育においては、偏差値だけでなく、学校内順位にも目を向け、子供が自信を持って学習に取り組める環境を整えてあげることが重要です。ぜひ、今回の記事を参考に、子育てのヒントにしてみてください。

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