映画『逃走』で主演を務める古舘寛治。20年以上もの下積み時代を経て、名バイプレーヤーとして確固たる地位を築き上げた彼の、異色の経歴と俳優への熱い想いに迫ります。ブレイクダンスからニューヨークでの修行、そして日本への帰国…波乱万丈の道のりを経て、ついに掴んだ主演の座。その背景には、揺るぎない情熱と努力がありました。
ブレイクダンスから俳優への道
高校時代、ブレイクダンスに熱中していた古舘さん。テレビ出演を果たし、有名歌手のバックダンサーも経験しました。しかし、彼の中にあったのは俳優への憧れ。ロバート・デ・ニーロに感銘を受け、演技の世界へと足を踏み入れることを決意します。
古舘寛治主演映画『逃走』
ニューヨークでの挑戦と挫折
20代でニューヨークへ渡り、俳優学校に入学。演技の基本を学びますが、立ちはだかったのは言語の壁でした。日系アメリカ人俳優との競争も厳しく、俳優としての需要も限られている時代。厳しい現実に直面します。
憧れのデ・ニーロが経営する日本食レストラン「NOBU」で働く機会を得たのもこの時期。デ・ニーロの息吹を感じながら、俳優への夢を諦めずに努力を続けました。
30歳目前、日本への帰国
6年半のアメリカ生活を経て、古舘さんは日本へ帰国することを決意します。俳優学校での評価は得ていたものの、将来への展望が見えにくかったこと、そしてビザの期限も迫っていたことが理由でした。日本で俳優として生きていく覚悟を胸に、新たなスタートを切ります。
20年越しの下積み時代
帰国後、古舘さんは数々の舞台や映画、ドラマに出演。しかし、すぐに成功への道が開けたわけではありませんでした。20年以上の歳月をかけて、地道にキャリアを積み重ねていきます。
映画評論家の山田太郎氏(仮名)は、「古舘さんの演技は、どんな役柄にも自然と溶け込むようなリアリティがある。長年の下積み時代で培われた経験と努力が、彼の演技の深みを生み出している」と評価しています。
そして主演へ:映画『逃走』
そしてついに、映画『逃走』で主演の座を掴みます。長年の努力が実を結び、名バイプレーヤーとしての実力を開花させる時が来たのです。
映画『逃走』では、古舘さんは桐島聡役を熱演。複雑な過去を抱える男の葛藤を繊細に表現し、観る者の心を掴みます。
まとめ
ブレイクダンスから俳優への転身、ニューヨークでの挑戦、そして20年越しの下積み時代を経て、ついに主演俳優へと駆け上がった古舘寛治。彼の歩みは、夢を諦めずに努力を続けることの大切さを教えてくれます。映画『逃走』での彼の演技に、ぜひご注目ください。