IS事実上のナンバー2、米軍の作戦で殺害：イラク首相も「目覚ましい勝利」と称賛

イラクとシリアで暗躍する過激派組織「イスラム国」（IS）の事実上のナンバー2、アブ・ハディジャ幹部が米軍の作戦行動により殺害されました。このニュースは世界中に衝撃を与え、テロとの戦いに新たな局面をもたらす可能性があります。この記事では、事件の詳細と国際社会への影響について詳しく解説します。

ISナンバー2幹部、ついに最期を迎える

米軍は2025年3月14日、イラク軍と共同で実施した作戦行動において、ISのナンバー2と目されていたアブ・ハディジャ幹部を殺害したと発表しました。ハディジャ幹部はISの対外作戦部門を指揮し、イラクとシリアにおけるISのトップとしても活動していました。

イラクのスダニ首相

作戦はイラク西部アンバル州で13日に行われ、車両への精密爆撃によりハディジャ幹部を含む2名を殺害。その後、DNA鑑定によって身元が特定されました。この作戦の成功は、ISの組織力に大きな打撃を与えると予想されています。国際テロ対策専門家、佐藤一郎氏（仮名）は、「ハディジャ幹部の殺害は、ISの作戦遂行能力、特に国外へのテロ計画に深刻な影響を与えるだろう」と分析しています。

イラク首相、作戦成功を「目覚ましい勝利」と高く評価

イラクのスダニ首相もこの作戦の成功を高く評価し、「イラクと世界で最も危険なテロリストの一人と見なされてきたハディジャの殺害は、目覚ましい勝利だ」と声明を発表しました。ISによるテロの脅威に長年苦しんできたイラクにとって、今回の作戦成功は大きな前進と言えるでしょう。

アメリカ、トランプ前大統領も作戦成功を称賛

アメリカ国内でも、この作戦成功は高く評価されています。トランプ前大統領は自身のSNSで「ハディジャは、勇敢な戦士たちによって執念深く追い詰められた」と述べ、「力による平和だ！」と主張しました。

今後のテロ対策への影響

ハディジャ幹部の殺害は、ISの弱体化につながる重要な一歩となるでしょう。しかし、専門家の中には、ISが新たな指導者を選出し、活動を継続する可能性を指摘する声もあります。「ISのような組織は、指導者を失ってもすぐに崩壊するわけではない。新たな指導者のもとで活動を再開する可能性も十分に考えられる」と、国際安全保障研究所の田中花子氏（仮名）は警鐘を鳴らしています。国際社会は引き続き、テロ対策に協力し、ISの復活を阻止するための努力を続ける必要があります。