【こち亀】アニメ最終回の感動秘話!両さんのドタバタ劇からまさかの展開へ

アニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(こち亀)は、長きにわたりお茶の間を笑いの渦に巻き込み、1996年に惜しまれつつ幕を閉じました。最終回は、原作にはないアニメオリジナルストーリーで、両津勘吉らしいドタバタ劇と、意外な感動が詰まったエピソードとなっています。この記事では、アニメ版こち亀の最終回「さよなら両さん大作戦」を詳しく振り返り、その魅力に迫ります。

たい焼き騒動から始まった大騒動

最終回の物語は、些細なことから始まります。部下の寺井洋一が買ってきた評判のたい焼きが、両津の分だけ足りなかったのです。これに激怒する両津。しかし、麗子からは「子供みたい」と呆れられ、大原部長には「お前がいなくなったところで誰も困りはせん!」と一蹴されてしまいます。

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この出来事がきっかけで、両津の態度は一変します。翌日、彼は真面目に働き始め、周囲を驚かせます。大原部長は「どうせ3日と続きはせん」と高をくくりますが、両津は職務に励み続け、「ま、わしにも色々あってな」「立つ鳥後を逃がさずって言うしな……」などと意味深な発言を繰り返します。

葛飾署を揺るがす衝撃の噂

やがて、葛飾署内にはある噂が広まり始めます。両津が本庁に異動するというのです。署長が警視総監から受けた電話で、その噂が事実だと確認され、署員たちは驚きを隠せません。「言い出しづらくて。みんなに迷惑をかけてきただろ」と控えめに語る両津。周囲は感傷的なムードに包まれ、両津に優しく接するようになります。

実は、これは全て両津の策略でした。警視総監の電話も、両津が声を変換してかけた偽物だったのです。「しばらくはこの状態を楽しませてもらおう」と企む両津。しかし、事態は彼の予想をはるかに超える展開を見せます。

盛大な送別会とまさかの真実

ついに訪れた、葛飾署勤務の(嘘の)最終日。両津が派出所に到着すると、「さよなら両さん、本庁でもお元気で!!」の横断幕が掲げられ、大勢の関係者が集まって盛大な送別会が開かれていました。あまりの状況に、両津は困惑し、真実を言い出せなくなってしまいます。

そんな中、署長に一本の電話がかかってきます。電話の相手は本物の警視総監で、「そんな話は知らない」と、両津の悪事がついに暴露されてしまうのです。「引っ込みがつかなくてどうしようかと思ってたんですよ」と弁明する両津。しかし、周囲は怒り心頭です。一同が激怒する中、両津は「わしがいられるようになったっていうのになんで怒ってるの~っ!?」と逃げ出し、いつものドタバタ劇で物語は幕を閉じます。

8年間の感謝を込めて

本放送時には、両津を筆頭に全員が揃って「みんな8年間どうもありがとう。また必ずどこかで会おうぜ!さようなら!!」とメッセージを伝える5分ほどの映像が放送されました。寝坊した両津が自転車をこいで派出所に向かう途中、様々なトラブルを起こし、大勢の人に追いかけられるという、こち亀らしいショートドラマ形式の映像でした。最後は、派出所を破壊して到着した両津が「後は任せた」と逃げるシーンで締めくくられ、視聴者に笑いと感動を届けてくれました。

アニメ版こち亀の最終回は、両津のドタバタ劇だけでなく、周囲の人々との温かい交流や、8年間の感謝の気持ちが込められた心温まるエピソードでした。