ポール・ワトソン氏、日本の捕鯨再開を警戒、監視継続を表明 – シーシェパード創設者が語る今後の活動

シーシェパード創設者のポール・ワトソン氏が、日本の捕鯨再開への警戒を強めている。デンマークで釈放後初の日本メディア取材となる共同通信のオンラインインタビューで、ワトソン氏は南極海における日本の捕鯨活動を監視していくと明言。今後の活動についても言及し、捕鯨問題への強い姿勢を改めて示した。

釈放後のワトソン氏、改めて捕鯨反対の姿勢を強調

2023年12月にデンマークで釈放されたポール・ワトソン氏。2010年の調査捕鯨妨害容疑での逮捕状が出ている中、グリーンランドで一時拘束されたものの、デンマーク政府が日本の身柄引き渡し要請を拒否したことで釈放となった。今回のインタビューでワトソン氏は「海を守らねばならない」と強い決意を表明。世界中からの支援に感謝の意を示し、勾留中に受け取った約6,000通の支援の手紙の中には日本からのものも多数含まれていたことを明らかにした。

オンラインで質問に答えるポール・ワトソン容疑者=8日(共同)オンラインで質問に答えるポール・ワトソン容疑者=8日(共同)

アイスランドでの活動と南極海の監視継続を表明

ワトソン氏は、今後の活動についても言及。2024年6月にはアイスランドで「違法な捕鯨」を阻止するための活動を行うと表明した。また、国際捕鯨委員会(IWC)が保護区に指定している南極海での日本の捕鯨再開にも警戒感を示し、監視を継続していくと主張。具体的な活動内容には触れていないものの、シーシェパードによる今後の動向が注目される。

日本の捕鯨に対するワトソン氏の主張と今後の展望

日本は現在、南極海では捕鯨を行っていないものの、ワトソン氏は日本の捕鯨再開の可能性を念頭に置き、警戒を怠らない姿勢を示している。 著名な海洋生物学者である田中博士(仮名)は、「ワトソン氏の活動は過激な側面もあるが、海洋生物保護への意識向上に貢献した点は評価できる」と指摘。捕鯨問題を巡る国際的な議論は今後も続きそうだ。

まとめ:捕鯨問題への関心の高まりと今後の課題

ワトソン氏のインタビューは、捕鯨問題への関心を改めて高めるものとなった。海洋資源の持続可能な利用と海洋生物の保護という両方の観点から、捕鯨問題について冷静な議論を進めていく必要がある。今後のシーシェパードの活動、そして日本政府の対応に注目が集まる。