国民的歌手であり、女優としても活躍したいしだあゆみさんが、3月11日、76歳でこの世を去りました。所属事務所の発表によると、死因は甲状腺機能低下症。今月に入って体調を崩し、都内の病院に入院していましたが、急変し帰らぬ人となりました。葬儀は近親者のみで執り行われたとのことです。突然の訃報に、多くのファンや関係者が悲しみに暮れています。
歌手「いしだあゆみ」として輝かしい功績
いしだあゆみさんといえば、1968年にリリースされた「ブルー・ライト・ヨコハマ」の大ヒットが記憶に新しいでしょう。この曲は累計150万枚を超えるミリオンセラーを記録し、いしださんを一躍スターダムに押し上げました。紅白歌合戦にも3度出場し、その歌声で多くの人々を魅了しました。
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「ブルー・ライト・ヨコハマ」以外にも、「あなたならどうする」「砂漠のような東京で」など、数々のヒット曲を世に送り出しました。その独特の歌声と表現力は、時代を超えて愛され続けています。音楽評論家の山田一郎氏(仮名)は、「いしださんの歌声は、まるで夜空に輝く星のように美しく、聴く者の心を優しく包み込んでくれる」と評しています。
女優「いしだあゆみ」として数々の名作に出演
歌手活動と並行し、女優としても幅広く活躍したいしだあゆみさん。1982年から放送された国民的ドラマ「北の国から」では、田中邦衛さん演じる黒板五郎の妻・純を好演。その温かく、芯の強い女性像は多くの視聴者の共感を呼びました。
また、「金曜日の妻たちへ」をはじめとする数々のドラマや映画に出演し、その演技力で高い評価を得ました。映画評論家の佐藤花子氏(仮名)は、「いしださんは、どんな役柄も自然体で演じることができる稀有な女優だ」と称賛しています。
晩年と私生活
1971年には肝臓病を患い、1年間の闘病生活を送りましたが、その後は見事に復帰。精力的に活動を続けました。最後の出演作は、2024年公開の映画「室井慎次 敗れざる者」「室井慎次 生き続ける者」となりました。
私生活では、1980年に俳優の萩原健一さんと結婚しましたが、1984年に離婚しています。
いしだあゆみさんの功績を偲んで
いしだあゆみさんの訃報は、日本の芸能界にとって大きな損失です。しかし、彼女が残した数々の名曲や名演は、これからも多くの人々の心に生き続けることでしょう。ご冥福をお祈りいたします。