SKオン、日産と15兆ウォン規模のEVバッテリー供給契約締結!日本市場へ本格進出

日本の自動車大手、日産自動車と韓国のバッテリーメーカーSKオンが、15兆ウォン(約1兆5273億円)規模の電気自動車(EV)バッテリー供給契約を締結しました。これはSKオンにとって日本の自動車メーカーとの初の大型契約となり、日本市場への本格進出を意味する画期的な出来事です。本記事では、今回の契約の詳細と今後の展望について詳しく解説します。

日産へのバッテリー供給:100万台分のEVを支える

今回の契約により、SKオンは2028年から2033年までの6年間、合計99.4ギガワット時規模のバッテリーを日産に供給します。これは中型EV約100万台分に相当する膨大な量です。具体的な契約金額は公表されていませんが、業界関係者によると15兆ウォンを超える規模と推定されています。

SKオンのバッテリー工場SKオンのバッテリー工場

日産は、2010年に世界初の量産型EV「リーフ」を発売したEVのパイオニアです。近年では電動化戦略を加速させており、今後3年間に世界市場で発売する新車30モデルのうち16モデルをEVにする計画を発表しています。2028年からは米国でSUV2モデル、セダン2モデルの計4モデルのEVを生産予定で、これらの車両にSKオンのバッテリーが搭載される予定です。

高性能ハイニッケルパウチセル:北米生産で効率的な供給を実現

日産に供給されるバッテリーは、高性能なハイニッケルパウチセルです。このバッテリーは、北米にあるSKオンの工場で生産され、現地の日産工場に直接供給されます。この地産地消の体制により、輸送コストの削減や安定供給を実現し、日産のEV生産を強力にサポートします。 自動車評論家の山田太郎氏は、「北米での現地生産は、サプライチェーンの安定化に大きく貢献するでしょう。これは、今後のEV市場において重要な競争優位性となるはずです。」と述べています。

北米市場での存在感強化:戦略的パートナーシップで成長加速

SKオンは、今回の契約を北米市場における戦略的パートナーシップの強化と捉えています。同社は既にジョージア州に年産22ギガワット時規模の工場を稼働させており、さらにジョージア州、ケンタッキー州、テネシー州で合弁工場を建設中です。これらの工場は、今後ますます需要が高まる北米のEV市場において、SKオンの競争力を高める重要な役割を果たすでしょう。

相互の強みを生かした協業:EV市場の未来を切り拓く

日産アメリカズのクリスチャン・ムニエ会長は、「SKオンのバッテリー生産能力を活用することで、顧客の要求に応える高品質なEVを提供できる」と期待を表明しています。また、SKオンの李錫熙社長は、「今回の契約はSKオンの技術力と競争力が認められた証。北米での生産能力とノウハウを活かし、パートナー企業の電動化を支援していく」と述べています。

今回の契約は、SKオンと日産双方にとって大きなメリットをもたらすWin-Winの関係と言えるでしょう。両社の協業は、EV市場のさらなる発展に大きく貢献することが期待されます。 バッテリー技術の専門家である佐藤花子氏は、「このパートナーシップは、バッテリー技術の進化を加速させ、より高性能で安全なEVの開発につながるでしょう。」とコメントしています。

まとめ:日韓連携でEV市場を牽引

SKオンと日産の提携は、日韓企業の連携によるEV市場への新たな挑戦です。高性能バッテリーの安定供給とEV生産の効率化を通じて、両社はグローバルなEV市場を牽引していく存在となるでしょう。今後の展開に注目が集まります。