新宿駅前で開催された国際女性デー関連集会での出来事が、波紋を広げている。集会では「男は黙れ」「男が産めるのうんこだけ」といった過激なコールが参加者から発せられ、SNS上では賛否両論が巻き起こっている。jp24h.comでは、この問題について多角的に考察する。
集会の様子と問題のコール
3月9日、JR新宿駅前で行われた国際女性デー関連集会で、参加者から「男は黙れ」「男が産めるのうんこだけ」といったコールが上がった。この集会は、「フェミブリッジ・アクション東京」という市民団体が主催したもので、安保法制廃止などを活動理念に掲げている。集会には、社民党の福島瑞穂党首、立憲民主党の松下玲子衆議院議員、共産党の吉良佳子参議院議員らも参加していた。
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主催者側がYouTubeに公開した動画には、集会の最後に、主催メンバーである菱山南帆子氏ら3人がマイクを持ち、問題のコールを連呼する様子が映っている。参加者も声を合わせていたが、聴衆からは失笑も聞かれた。
選択的夫婦別姓に関するスピーチ
集会では、選択的夫婦別姓についても取り上げられた。菱山氏らはラップ調で「反対する人、心配ご無用。だって選択的ですよ?」「あなたの日常変わらな~い。幸せな人が増えるだけ」と訴えた。福島氏も自身の経験を踏まえ、「なんで私が吸収合併されなきゃならないのか? 名前が変わっても家族が壊れることはない」と持論を展開した。
各党の反応とSNS上の意見
福島氏の事務所は、取材に対し「その件にはお答えしない」と回答を拒否。立憲民主党本部は、松下氏の参加について、主催者側からジェンダー平等に関するスピーチの依頼があったため派遣を決めたと説明した上で、「集会での主張や反応については、党として全体を把握することは困難」とコメント。今後の取り組みの参考にしたいとしている。主催者側と吉良氏からは、現時点では回答を得られていない。
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SNS上では、「ヘイトスピーチそのもの」という批判的な意見が多く見られる一方、「女性たちの切実な訴え」と擁護する声もある。また、女性ユーザーからは「子供が生めない女性や、生たくない女性も同じ扱いなの?」といった疑問の声も上がっている。
ジェンダー平等と表現の自由
今回の集会は、ジェンダー平等という重要なテーマを扱っている一方で、過激な表現を用いたことで議論を呼んでいる。表現の自由は保障されるべきだが、他者を傷つけるような表現は避けるべきであり、建設的な議論の妨げとなる可能性がある。ジェンダー平等の実現に向けて、より多くの人々が参加できるような対話の場が必要とされている。
今後の議論の行方
今回の騒動は、ジェンダー平等に関する議論を深める契機となる可能性がある。今後、どのような議論が展開されるのか、注目が集まっている。