50歳からの多言語習得:翻訳家が伝授する、脳を活性化させる独学術!

多言語を操る姿を想像すると、ワクワクしませんか?「もう若くないから…」と諦めていませんか?実は、何歳からでも外国語は習得できるんです!長年、多言語習得に取り組んできた翻訳家・宮崎伸治氏によると、その秘訣は“超効率”な学習法にあるとのこと。本記事では、宮崎氏の著書『50歳から8か国語を身につけた翻訳家の独学法』(青春出版社)を参考に、脳を活性化させながら多言語を学ぶ方法をご紹介します。

英語学習の先にある、多言語習得という新たな扉

英語学習に励んでいるあなたは、他の言語にも挑戦してみませんか?もちろん、英語だけで十分という方もいるでしょう。しかし、すでに英語を学んだ経験があるなら、他の言語習得は驚くほどスムーズに進みます。なぜなら、英語学習で培った文法や語彙の知識が、他の言語学習にも応用できるからです。

英語学習で得た知識は強力な武器

例えば、英語と姉妹関係にあるドイツ語は、英語をゼロから学ぶ労力の約5分の1で習得できると言われています。また、英語の親戚とも言えるフランス語、スペイン語、イタリア語は約3分の1の労力で済むのです。

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さらに、英語とフランス語を習得した後に、スペイン語やイタリア語に挑戦すると、さらに効率的に学ぶことができます。フランス語を学ぶ労力の約5分の1、つまり英語を学ぶ労力の約15分の1で済む計算です。もちろん、これはあくまでも目安ですが、英語学習の経験が大きなアドバンテージとなることは間違いありません。

漢字圏の強みを活かして中国語学習

中国語は英語の知識は直接活かせませんが、漢字の知識が大きな武器となります。私たちは長年の学校教育や日常生活を通して、膨大な数の漢字を習得しています。この漢字の知識は、中国語学習において非常に有利に働くのです。例えば、「猫」という漢字は、中国語でも同じ意味で使われます。スペイン語で「gato」と覚えるよりも、はるかに簡単ですよね。

また、「パンダ」は中国語で「猫熊」と書きます。「猫のような熊」という意味で、漢字の知識があればすぐに理解できます。非漢字圏の人にとっては、このような漢字のメリットはありません。私たちが持つ漢字のアドバンテージを最大限に活かしましょう。

脳を活性化させる多言語学習

50歳まで英語一本主義だった宮崎氏ですが、今では多言語学習の重要性を強く実感しています。その理由の一つは、脳の活性化です。英語が上級レベルに達すると、英語の情報処理がルーティン化し、脳への刺激が少なくなります。脳内科医の加藤俊徳氏も、慣れた作業よりも、新しいことに挑戦する方が脳トレ効果が高いと述べています(参考文献:加藤俊徳『一生頭がよくなり続けるすごい脳の使い方』サンマーク出版)。

新しい言語への挑戦は脳への最高の刺激

多言語学習は、脳にとって新しい刺激となり、活性化につながります。英語以外の言語を学ぶことで、脳の新たな領域が刺激され、認知機能の向上や老化防止にも効果が期待できます。

多言語学習のスタートダッシュ:まずは「読む」「聞く」から

新しい言語を学ぶ際、スピーキング、リスニング、ライティング、リーディングの4技能を同時に学ぶべきか、それとも1~2技能に絞るべきか、迷う方もいるでしょう。多言語学習の初期段階では、「読む」「聞く」に集中することをおすすめします。

基礎固めが成功のカギ

まずは、大量のインプットを通して、語彙や文法、発音などの基礎を固めることが重要です。そして、ある程度の基礎が身についたら、スピーキングやライティングにも挑戦してみましょう。焦らず、一歩ずつ着実に進んでいくことが、多言語習得の近道です。

まとめ:多言語習得で人生を豊かに

多言語習得は、脳を活性化させ、人生をより豊かにしてくれる素晴らしい挑戦です。本記事でご紹介した方法を参考に、あなたも多言語の世界に足を踏み入れてみませんか?