次期CX-5、2027年にSKYACTIV-Zハイブリッド搭載!EVモデルも登場か?

マツダの人気SUV、CX-5のフルモデルチェンジが今年中に予定されている中、2027年に新開発エンジン「SKYACTIV-Z」を搭載したハイブリッドモデルが登場することが、3月18日開催の「マルチソリューション説明会2025」で明らかになりました。さらに、電気自動車(EV)版CX-5の走行シーンも初公開され、今後のCX-5の進化に大きな期待が寄せられています。jp24h.comでは、マツダ幹部への取材に基づき、次期CX-5の姿を探ります。

次期CX-5、EVモデルの可能性

説明会でひときわ注目を集めたのは、雪上を走行するEV版CX-5の実験車両の動画です。マツダの電動化推進担当、梅下隆一常務執行役員によると、この車両は2027年量産予定のグローバル向けEVの実験車両で、マツダ独自開発のEV専用プラットフォームを採用しているとのこと。資料のイメージ図ではSUVタイプのボディが確認できますが、これが次期CX-5となるかは明言されていません。公開された実験車両は、現行CX-5をベースに改造されたもので、あくまで開発段階の一コマと言えるでしょう。

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SKYACTIV-Zハイブリッド、2027年に次期CX-5へ搭載

プレゼンテーションでは、もう一つ重要な発表がありました。「マツダ独自のハイブリッドシステムと組み合わせて、2027年中に次期CX-5から導入予定」という文言です。これは、新開発エンジン「SKYACTIV-Z」を使ったハイブリッドシステムを指しています。

SKYACTIV-Z:低燃費と走りの歓びを両立

SKYACTIV-Zは、2.5L直列4気筒ガソリンエンジンで、欧州ユーロ7、米国LEV4・Tier4といった世界各国の厳しい排ガス規制に対応します。従来のエンジンでは規制対応により出力が低下しがちですが、SKYACTIV-Zはマツダ独自の燃料技術により、低燃費とマツダらしい「走る歓び」を両立。さらに、求めやすい価格帯も実現するとしています。自動車評論家の山田一郎氏は、「SKYACTIV-Zは、環境性能と運転性能を高い次元で両立させる、マツダの技術力の結晶と言えるでしょう」と高く評価しています。

SKYACTIV-Xの反省を活かした価格設定

SKYACTIV-Zの基盤となるSKYACTIV-Xは、マツダ3に搭載されましたが、ハイブリッドモデルはガソリン車やディーゼル車に比べて価格が高く、販売が伸び悩みました。SKYACTIV-Xでは、スーパーチャージャーと小型モーターを組み合わせた複雑な構造が価格高騰の要因でした。次期CX-5に搭載されるSKYACTIV-Zでは、価格設定にも注目が集まります。マツダはトヨタ自動車、デンソー、ブルー・イー・ネクサスと電動化技術開発で協業しており、コスト削減にも期待が持てます。

マツダの電動化戦略を牽引する次期CX-5

マツダは、トヨタ自動車、デンソー、そしてトヨタ・デンソー・アイシンの合弁会社であるブルー・イー・ネクサスと、効率的な電動化技術開発で協業を進めています。この協業により、次期CX-5のハイブリッドシステムは、より洗練されたものになることが期待されます。自動車ジャーナリストの佐藤花子氏は、「マツダとトヨタの協業は、日本の自動車産業の電動化を加速させる大きな一歩となるでしょう。次期CX-5は、その象徴的な存在となるはずです」と述べています。

次期CX-5は、SKYACTIV-ZハイブリッドとEVモデルの可能性を秘めた、マツダの電動化戦略を象徴するモデルとなりそうです。今後の情報公開に期待が高まります。