岡山・今治で山火事、避難指示発令中!延焼続く緊迫の状況

岡山市と愛媛県今治市で2025年3月23日午後、立て続けに山火事が発生し、夜になっても消火活動が続いています。両市合わせて600世帯を超える住民に避難指示が出され、自衛隊のヘリコプターも出動するなど、緊迫した状況が続いています。

岡山市南区の山火事、民家・倉庫にも延焼

岡山市南区飽浦(あくら)では、23日午後3時頃、山林から白煙が上がっているのを住民が発見し、119番通報がありました。岡山市消防局によると、24日午前0時20分現在、約111ヘクタールの山林が焼失し、民家と倉庫合わせて5棟が焼損しました。人的被害は今のところ確認されていません。岡山市は周辺の403世帯、893人に避難指示を出しました。

現場近くに住む86歳の農業男性は、「パチパチという音とともに火の手が上がっているのが見え、風にあおられてあっという間に燃え広がった」と当時の状況を語りました。

岡山市南区の山火事の様子岡山市南区の山火事の様子

今治市でも山火事発生、消防団員が軽傷

愛媛県今治市長沢でも、23日午後3時55分頃、山林から出火しました。今治市は付近の219世帯、381人に避難指示を出しました。愛媛県災害対策本部によると、消火活動中の消防団員1人が転倒し、軽傷を負ったとのことです。住宅への被害は確認されていません。中村時広知事は23日夜、記者団に対し「予断を許さない状況だ。24日は日の出から活動できるよう態勢を整える」と述べました。

今治市の山火事の様子今治市の山火事の様子

高速道路にも影響、通行止め区間も

この山火事の影響で、西日本高速道路は午後4時50分頃、今治小松自動車道の一部を通行止めとしました。

専門家の見解

防災の専門家であるA氏(仮名)は、「乾燥した天候が続き、強風も吹いていたため、火が燃え広がりやすかったと考えられる。山火事は一度発生すると、消火活動が難航し、広範囲に被害が及ぶ危険性がある。早めの避難が重要だ」と指摘しています。

今後の見通し

両市では、24日も引き続き消火活動に全力を挙げる方針です。しかし、乾燥した天候と強風が予想されており、予断を許さない状況が続く見込みです。関係当局は、周辺住民に対し、最新の情報に注意し、安全を確保するよう呼びかけています。

まとめ

岡山市と今治市で発生した山火事は、今も延焼が続いており、多くの住民が避難を余儀なくされています。一刻も早い鎮火と、被害の拡大を防ぐことが求められています。