ベトナム産ジャポニカ米、日本の食卓へ!驚きの価格と品質で人気沸騰中!

日本のスーパーで、ベトナム産ジャポニカ米がプライベートブランド(PB)として販売される日が近づいています。 高騰する国産米の価格に頭を悩ませている消費者にとって、朗報と言えるでしょう。一体どんなお米なのか、その魅力に迫ります。

ベトナム産ジャポニカ米、日本上陸の背景

近年の日本では、国産米の価格高騰が続いています。農林水産省の発表によると、2025年3月10日の週の全国スーパーにおけるコメの販売価格は、前年同期比で2倍強の5キロ当たり4,172円。販売数量も前年同期比で12%減と、厳しい状況が続いています。

altaltベトナムの契約農家が丹精込めて育てたジャポニカ米の水田。日本の安全基準をクリアした高品質な米が作られています。

このような状況の中、ベトナムの食品流通大手タンロングループが、日本の大手スーパー複数社とPB販売の最終調整に入ったというニュースは、消費者に大きな期待を抱かせています。早ければ2025年3月末にも都市部の店舗で販売が開始される見込みです。

高品質で低価格!その秘密は?

タンロングループは、南部メコンデルタ地域の契約農家に日本の安全基準をクリアできる農業技術を指導し、高品質ジャポニカ米の生産に力を入れています。2025年は前年比6倍超の年間2万トン出荷を目標に掲げており、3月に収穫が始まった春作からは合計1万5,000トン超を輸出する予定です。

タンロンは、日本が業務用に多く輸入している米国産「カルローズ」よりも日本のコメに味わいが近く、かつ価格が安いという点を強みとしています。 試食した大手スーパーの商品開発担当者からは「特に春作の新米については日本産と並ぶレベル」との高い評価を得ています。

価格面でも、2024年11月時点で5キログラム2,399円と、高騰している日本産米の2~5割程度という驚きの価格設定となっています。

きらぼし銀行が橋渡し役

今回のPB販売実現には、きらぼし銀行(東京都港区)が大きく貢献しています。同銀行は、タンロングループと日本の小売業者との橋渡し役となり、円滑な取引をサポートしています。

きらぼし銀行担当者によると、日本の小売り各社は安定供給が見込める代替生産地としてベトナムに注目しており、タンロンのコメは大手バイヤーからも高い評価を得ているとのこと。特に、2021年に稼働開始したばかりの精米工場の衛生管理面は高く評価されており、「自動化のレベルは日本以上」と驚きの声も上がっています。

ベトナム産米、日本の食卓を変えるか?

すでに東京や大阪のアジア食品店では販売が開始されており、好評を得ているベトナム産ジャポニカ米。大手スーパーでのPB販売開始は、日本の消費者のコメ選びに新たな選択肢を提供することになるでしょう。今後の展開に注目が集まります。