萩原健一さん七回忌:兄が語るショーケンの素顔と想い

萩原健一さん、通称「ショーケン」。カリスマ的な魅力で多くの人々を魅了した俳優が、2019年3月26日にこの世を去ってから、今年で七回忌を迎えます。波乱万丈の人生を駆け抜けた彼の素顔とは?そして、故郷に残された兄の胸の内には、どのような想いが秘められているのでしょうか。今回は、ショーケンの知られざる一面と、兄の静かなる弔いを綴ります。

芸能界の異端児、ショーケン

「ザ・テンプターズ」のボーカリストとして鮮烈なデビューを飾り、ドラマ「傷だらけの天使」でその名を不動のものとした萩原健一さん。その破天荒な生き様は、まさに芸能界の異端児と呼ぶにふさわしいものでした。大麻不法所持や恐喝未遂容疑など、スキャンダラスな報道も少なくありませんでした。結婚歴も4度を数え、モデルの小泉一十三さん、歌手のいしだあゆみさん、一般女性、そして最後の妻となったモデルの冨田リカさんと、様々な女性と人生を共にしました。

萩原健一さんと檀ふみさんの写真萩原健一さんと檀ふみさんの写真

兄が語る、弟との思い出

9歳年上の実兄・Aさんは、ショーケンの幼少期から彼を支え続けた存在でした。Aさんはショーケンについて、「小さい頃から生意気な奴だった」と懐かしそうに語ります。中学時代にスカウトされ、16歳という若さで芸能界に飛び込んだ弟の姿を、Aさんは複雑な思いで見守っていたのでしょう。

「歌よりも演技の方が向いていると思っていた」と語るAさん。弟の俳優としての成功を、誰よりも喜んでいたに違いありません。当時、実家には多くの女性ファンが訪れ、雨の日にも外で待っているファンを家に入れてコーヒーを振る舞ったこともあったそうです。「書いてあったサインをあげたこともあったよ」と、当時のエピソードを笑顔で明かしてくれました。

弟の最期、そして七回忌

ショーケンの葬儀は冨田リカさんが執り行い、Aさんを含む萩原家側の親族は臨終に立ち会うことができなかったといいます。そして、七回忌を迎えた現在も、Aさんは法要の有無すら知らされていないとのこと。

「お墓がどこにあるのかもわからない。だから、弟の写真を家に飾って、ここでいつも手を合わせている」と、静かに語るAさん。ショーケンが亡くなって6年、兄の胸には今も弟への深い愛情と、伝えきれなかった想いが溢れているようです。

萩原健一といしだあゆみさんの結婚式の写真萩原健一といしだあゆみさんの結婚式の写真

記憶に残る名優、萩原健一

2005年の逮捕以降、仕事は減っていたものの、萩原健一という俳優の存在感は決して薄れることはありませんでした。彼の演技は、多くの人の心に深く刻まれ、今もなお語り継がれています。ショーケンの生き様は、まさに「伝説」という言葉がふさわしいでしょう。

芸能評論家のB氏(仮名)は、「萩原健一さんは、日本の芸能史に大きな足跡を残した人物です。彼の演技は唯一無二であり、多くの俳優に影響を与えました。その存在は、これからも語り継がれていくでしょう」と語っています。

ショーケンの七回忌に際し、改めて彼の功績を偲び、その波乱万丈の人生に思いを馳せたいと思います。