ミャンマー中部で発生したマグニチュード7.7の巨大地震は、周辺地域に甚大な被害をもたらしました。本記事では、地震の発生状況、ミャンマーおよび隣国タイでの被害状況、そして今後の見通しについて詳しくお伝えします。
震源地付近のミャンマーでは死者20人以上、被害拡大の恐れ
2025年3月28日午後0時50分頃(日本時間午後3時20分頃)、ミャンマー中部を震源とするマグニチュード7.7の地震が発生しました。震源地はミャンマー第2の都市マンダレー近郊で、震源の深さは約10キロと推定されています。米地質調査所(USGS)によると、十数分後には周辺でM6規模の余震も観測されました。 地元メディアの報道によれば、中部バゴー地域ではモスクが倒壊するなどして少なくとも20人が死亡、マンダレーや北部ザガイン地域でも多数の負傷者が報告されています。避難民シェルターも被災し、子どもを含む多くの犠牲者が出ているとの情報もあり、被害はさらに拡大する可能性があります。
ミャンマー中部で発生した強い地震の影響により倒壊したビルで活動する救助隊員ら
タイ・バンコクでも高層ビル倒壊、3人死亡、90人近くが行方不明
隣国タイの首都バンコクでも激しい揺れが観測され、建設中のビルが倒壊するなど深刻な被害が出ています。プンタン副首相の発表によると、これまでに3人が死亡、約90人が行方不明となっています。
タイの首都バンコクで、ミャンマー中部を震源に発生した地震の後、崩れた建物
バンコクでは、他にも建設中の高層ビルなどで死傷者が出ている模様です。 地震発生当時、金曜礼拝のためにモスクに集まっていた人々や、国軍と民主派の戦闘を逃れてシェルターに避難していた人々が巻き込まれるなど、被害の深刻さが浮き彫りになっています。
ミャンマー中部を震源とした強い地震の後、通りに集まる隣国タイの首都バンコクの人々
日本人被害は今のところ確認されず、今後の情報に注意
日本大使館によると、現時点ではタイとミャンマーで日本人の被害は確認されていないとのことです。 しかし、被害状況は刻一刻と変化しており、今後の情報収集が重要となります。
余震への警戒と国際支援の必要性
今回の地震はマグニチュードが大きく、広範囲に影響を及ぼしています。 今後も余震が発生する可能性が高いため、引き続き警戒が必要です。 また、被災地では救助活動や復旧作業が急務となっており、国際的な支援が不可欠となるでしょう。 被災された方々へ心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を願っております。