会食を謝罪後にまた会食の菅首相…日本のコロナ「勝負の3週間」、大失敗


16日夕方、日本の菅義偉首相が国民に謝罪した。新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の感染拡大を防がなければならならないとして国民に「外出自粛」を要請しながら、肝心の本人は一晩に二度も大人数の会食の席を設けたことについてだ。

日本メディアによると、日本政府の新型コロナ感染症対策専門家分科会が「5人以上の会食の自制を」という提言した10月23日以降、菅首相は5人以上集まる会食に少なくとも9回以上参加したことが分かった。

特に旅行奨励政策の「GoToトラベル」キャンペーンを一時停止すると発表した14日夜の日程が俎上に上がった。首相がこの日発表した後、東京のあるホテルで経営者など15人と会食を行い、続いて銀座のステーキ店に移動して二階俊博自民党幹事長など、少なくとも7人と会ったことが明らかになったためだ。

「不適切な行為」という批判が高まると菅首相は16日、日本テレビに出演して「挨拶をして失礼しようとしたが、40分程度残って話をした」とし「大いに反省している」と述べた。

同日の記者会見でも「他の人との距離は十分にあったが、国民の誤解を招くという意味では真摯に反省している」とし「感染者が(一日に)3000人超えた状況を真摯に受け止めている。国民の命を守るために全力をあげて取り組んでいきたい」と謝罪した。

日本政府は先月25日、一日の新規感染者が2000人台に急増したことを受け、「今後3週間が(新型コロナ感染拡大との)勝負を決める重要な時間」と防疫の意志を表明した。

飲食店には営業時間の短縮を要請し、国民には外出を控えるように訴えた。しかし、3週間が過ぎた16日までの状況をみると、結果は「大失敗」だった。感染者は急増し、地方に広がり、重症患者の増加で医療システムは危機に陥った。

17日付けの朝日新聞によると、「勝負の3週間」が始まる前日の11月24日までの1週間、全国の新規感染者数は一日平均2072人だったが、最後の3週目には一日平均2587人まで増加した。重症患者も直前の1週間の平均308人から平均570人と1.8倍に増えた。3週間の死者は687人に及んだ。

このような増加幅は地方の方が大きく、福岡県の場合、感染者が同期間3.27倍、広島県は9.98倍増加したと読売新聞は伝えた。首都圏から地方への「旅」が感染拡大の原因になった可能性を示す数値だ。

「勝負の3週間」を宣言した西村康稔経済再生担当相は16日、「残念ながら、感染者の減少傾向になっていない」と政府対応に効果がなかったことを認めた。

菅首相は、会食問題について謝罪した16日にも2つのレストランで夕食を取ったことが明らかになった。朝日新聞に掲載された「首相動静」によると、会見で謝罪した後、6時43分から都内ホテルの日本料理店で銀行幹部1人に会い、7時37分にはフランス料理店に移動してメディア関係者3人と会談した。

いずれも参加者が5人未満の集まりだったが、「状況を深刻に受け止めている」という発言とは食い違う行動に論争が予想される。菅首相は、謝罪会見でも今後会食をキャンセルしたり、自制するという発言をしなかったと日本メディアが伝えた。

西村経済再生担当相は同日の国会答弁で首相の行動をかばうように「一律に5人以上はダメだということを申し上げているものではない」と述べ、ひんしゅくを買った。



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