ウクライナ侵攻:停戦交渉の影で露軍の攻勢続く、大規模攻撃への布石か?

ウクライナ紛争は出口の見えない泥沼状態が続いています。停戦交渉が行われる一方で、ロシア軍はウクライナ東部や南部で攻勢を強めており、今後の戦況に不安が広がっています。jp24h.comでは、この複雑な状況を分かりやすく解説し、今後の展開を予測します。

ロシア軍、東部・南部で進軍を継続

ロシア軍は3月29日、ウクライナ東部ドネツク州、北東部スムイ州、南部ザポロジエ州で進軍し、複数の集落を掌握しました。プーチン大統領は「ロシア軍が戦略的な主導権を握っている」と主張していますが、実際の戦況はより複雑です。停戦合意が部分的に成立したにもかかわらず、ロシアは占領地の拡大を続け、交渉を有利に進めようとしているとみられます。

ロシアのプーチン大統領ロシアのプーチン大統領

大規模攻撃への準備?専門家の見解

ウクライナ軍の司令官や軍事アナリストによると、ロシア軍は今後6~9ヶ月にわたる大規模攻撃の準備を進めている可能性があります。戦術的に有利な地域を確保するための攻勢強化や、砲撃陣地・ドローン関連施設への偵察活動の活発化などがその兆候として挙げられています。今後の戦況を左右する重要な局面を迎えていると言えるでしょう。

露西部での越境攻撃とウクライナの抵抗

ロシア西部クルスク州では、ウクライナ軍による越境攻撃と、それを阻止しようとするロシア軍の攻防が続いています。ロシア軍を支援する北朝鮮軍部隊も投入されているようですが、英国防省の推計によれば、北朝鮮部隊の死傷者は3月までに5000人に達しているとのことです。クルスク州に隣接するベルゴロド州でも戦闘が報告されており、ウクライナ軍は抵抗を続けています。

エネルギー施設への攻撃、停戦合意の行方は?

ウクライナとロシアはエネルギー施設への攻撃停止に合意しましたが、具体的な対象施設などが明確になっていないため、攻撃は継続しています。ウクライナ東部ハリコフではドローン攻撃により多数の死傷者が出ており、ゼレンスキー大統領はロシアを強く非難しています。一方、ロシアもウクライナ軍による攻撃で送電線が被害を受けたと主張しており、停戦合意の実効性が問われています。

今後の展望:予断を許さないウクライナ情勢

ウクライナ紛争は、停戦交渉と並行して戦闘が継続するという、非常に不安定な状況にあります。ロシア軍の大規模攻撃の可能性、越境攻撃の激化、そして停戦合意の行方など、予断を許さない状況が続いています。jp24h.comは、今後もウクライナ情勢を注視し、最新情報をお届けしていきます。