中国茶飲チェーン覇王茶姫、東南アジア進出で炎上!地図問題で不買運動勃発

中国発の人気ティーブランド「覇王茶姫(CHAGEE)」をご存知でしょうか? “東洋のスターバックス”とも呼ばれ、洗練された店舗と豊富なメニューで人気を集めています。しかし、その覇王茶姫が今、東南アジア進出で大きな壁にぶつかっています。なんと、アプリに掲載された地図が原因で、ベトナムやマレーシアで不買運動が勃発しているのです。

覇王茶姫とは?中国で爆発的人気のティーブランド

覇王茶姫は、中国で創業された新進気鋭のティーブランド。伝統的な中国茶をベースに、現代的なアレンジを加えた斬新なドリンクが若者を中心に人気を集め、中国全土に店舗を展開しています。その勢いは凄まじく、スターバックスに匹敵する存在になりつつあるとも言われています。

altalt覇王茶姫の洗練された店舗の様子。中国の若者を中心に人気を集めている。

問題の地図とは?南シナ海の領有権問題が再燃

覇王茶姫のベトナム進出を記念して公開されたアプリに、問題の地図は掲載されていました。ブランドロゴの背景に描かれた地図には、「九段線」と呼ばれる中国が一方的に主張する南シナ海の境界線が描かれていたのです。この九段線は、ベトナムやマレーシア、フィリピンなど周辺国との領有権問題の火種となっており、国際的な批判も受けているもの。当然のことながら、ベトナムのユーザーからは激しい反発が起こり、不買運動へと発展しました。

ベトナムでの反応は?当局も調査に乗り出す事態に

ベトナムでは、覇王茶姫に対する抗議活動が激化。ホーチミン市当局は「国家主権への侵害行為」として調査に乗り出す事態となりました。覇王茶姫側はアプリの配信停止や広告の撤去などの対応を取っていますが、事態の沈静化には至っていません。

マレーシアでも不買運動の動き

ベトナムに続き、マレーシアでも覇王茶姫への不買運動の動きが広がっています。イスラム教徒が多いマレーシアでは、もともと米国企業への反発からスターバックス離れが進んでいたため、覇王茶姫にとっては大きなビジネスチャンスでした。しかし、今回の地図問題でそのチャンスも失ってしまうかもしれません。

専門家の見解:国際関係にも影響か?

国際情勢に詳しい専門家、山田一郎氏(仮名)は「今回の覇王茶姫の件は、単なる企業の失態として片付けることはできない」と指摘します。「南シナ海の領有権問題は、周辺国との緊張関係を生み出すだけでなく、国際社会全体の不安定化にも繋がる可能性がある。企業は、ビジネス活動においても国際的なルールや倫理を遵守する必要がある」と警鐘を鳴らしています。

今後の展開は?覇王茶姫の対応が注目される

覇王茶姫は、東南アジア市場での成功を収めることができるのでしょうか?今後の対応次第では、ブランドイメージの回復だけでなく、中国と周辺国との関係にも影響を与える可能性があります。覇王茶姫の動向に、引き続き注目が集まります。