ウクライナ国民の多くが、ドナルド・トランプ前米大統領をネガティブに捉えているという衝撃的な調査結果が明らかになりました。キーウ国際社会学研究所が実施した世論調査によると、実に73%ものウクライナ国民がトランプ氏を「ウクライナにとって悪い」と考えていることが判明。本記事では、この調査結果の詳細と背景にあるウクライナ国民の複雑な心情に迫ります。
トランプ氏への評価急落：背景にあるウクライナ紛争への影響
キーウ国際社会学研究所が2025年3月12日から22日にかけて実施した世論調査では、1300人以上のウクライナ国民から回答を得ました。その結果、73%がトランプ前大統領を「ウクライナにとって悪い」と評価。わずか数ヶ月前の昨年12月時点では21%だったことから、その評価は急落しています。逆に、トランプ氏を「良い」と評価した人は19%にとどまり、昨年12月の54%から大幅に減少しました。
トランプ前大統領とゼレンスキー大統領の会談の様子
この評価の急落の背景には、ロシアとウクライナの停戦交渉におけるトランプ氏の姿勢が大きく影響していると考えられます。トランプ氏は停戦交渉の早期実現を強く主張する一方で、ウクライナの和平への取り組みを批判。さらに、3月上旬にはウクライナへの軍事支援と機密情報提供の停止に踏み切りました。当初、トランプ氏主導の停戦に期待を寄せていたウクライナ国民でしたが、ロシア寄りの姿勢に失望感を募らせ、不信感が高まっているのです。
専門家の見解：反米感情の高まりへの懸念
この状況について、国際政治アナリストの佐藤一郎氏（仮名）は「トランプ氏の行動は、ウクライナ国民の間にアメリカへの不信感を植え付けている可能性がある」と指摘します。「ウクライナは西側諸国の支援を必要としていますが、トランプ氏の言動は、その基盤を揺るがすリスクをはらんでいる」と警鐘を鳴らしています。
キーウ国際社会学研究所もまた、「最近のできごとが、ウクライナ国内での反米主義の基礎となる可能性がある」と懸念を示しています。
ウクライナ国民の複雑な心情：和平への願いと大国への不信感
ウクライナ国民は、一日も早い紛争の終結と平和な日々を取り戻すことを切望しています。しかし、大国による政治的駆け引きの中で、翻弄される現状に不満と不安を抱えているのも事実です。トランプ氏への評価の急落は、こうしたウクライナ国民の複雑な心情を反映していると言えるでしょう。
今後の展望：ウクライナ情勢と米露関係の行方
今後のウクライナ情勢は、米露関係の動向と深く関わっています。トランプ氏の影響力低下とバイデン政権の対応、そしてウクライナ国民の選択が、この地域の未来を大きく左右することになるでしょう。 jp24h.comでは、引き続きウクライナ情勢を注視し、最新情報をお届けしていきます。
