この記事では、エッセイスト・ともこさんが3年間かけて日本全国の聖地を巡った7万kmの旅についてご紹介します。雑誌『家庭画報』で連載された感動の旅物語を、jp24h.comが独自の視点で再構成。聖地巡礼の魅力、旅の醍醐味、そして自分自身との出会いを深く掘り下げます。
聖地巡礼への憧憬:兼高かおる、星野道夫からの影響
ともこさんの旅への情熱は、兼高かおるさんと星野道夫さんの影響を大きく受けています。世界中を旅する兼高さんの姿に憧れを抱き、「兼高かおる世界の旅」を夢中になって見ていた幼少期。そして、アラスカの大自然に魅せられた星野道夫さんの澄んだ瞳と情熱的な語り口。お二人の存在は、旅とは単なる移動ではなく、人生を豊かに変える力を持つということをともこさんに教えてくれました。
alt倉岳神社の穏やかな風景
高校時代、初めてのひとり旅:吉野山の清々しい空気
ともこさんにとって初めてのひとり旅は、高校3年生の時。小学校の修学旅行で訪れた吉野山へ、卒業レポートのために日帰りで再訪しました。携帯電話もない時代、記憶を頼りに近鉄電車とロープウェイを乗り継ぎ、吉野山へ。山頂の清々しい空気と、帰りの食堂車で食べたカレーライス、そして相席した老紳士との会話は、今も鮮明な思い出として残っています。この経験が、ひとり旅でしか得られない心の声に耳を傾ける旅のスタイルを確立させたのです。
3年間、7万kmの聖地巡礼:日本の美、そして自分自身との出会い
2022年から3年間、ともこさんは日本全国の聖地を巡る旅に出ました。総距離7万km、雑誌『家庭画報』で連載されたこの旅は、多くの読者の心を掴みました。美しい日本の姿を伝えたいという思いから始まった旅は、八百万の神々、土地、人々、そして食との出会いをもたらしました。
旅のもう一つのテーマ:魂の記憶を辿る旅
聖地巡礼を通して、ともこさんはもう一つのテーマに気づきます。それは「自分自身との出会い」。過去の記憶、経験、そして魂の記憶を辿る旅でもあったのです。旅を通して自分自身と向き合い、新たな発見をする。それは、人生をより深く理解するための貴重な経験と言えるでしょう。著名な旅行作家、例えば、沢木耕太郎氏の紀行エッセイにも見られるように、旅は内省を深める機会を提供してくれます。(参考:沢木耕太郎『深夜特急』)
旅の醍醐味:絶景を求めて、天気の神様に祈りを捧げる
ともこさんは、読者に感動を届けたいという一心で、絶景写真が撮れる場所を探し続けました。天気の神様に祈りを捧げ、最適な撮影ポイントを探し出す。それは、ともこさんにとっての使命であり、旅の醍醐味でもありました。料理研究家の土井善晴氏も、日本の風土が育む食材の大切さを説いています。聖地巡礼は、まさに日本の風土と歴史、そして人々の心に触れる旅と言えるでしょう。(参考:土井善晴『一汁一菜でよいという提案』)
まとめ:聖地巡礼がもたらす心の豊かさ
ともこさんの聖地巡礼は、日本の美しさ、そして自分自身と向き合う貴重な旅となりました。この記事を読んで、少しでも旅への情熱、そして自分自身を探求する心の大切さを感じていただければ幸いです。